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とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

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七五三

先日双子の三歳の誕生日と七五三を終えた。三歳になると記憶は大人になっても消えないと聞くので盛大に祝ってやろうと思っていたが、出張と重なってしまい何となく過ぎ去ってしまった。七五三は一応両親と写真館に行って写真を撮ってもらい、良い親孝行になった。神社へのお参りは台風で大変だった。まあでもお参りというのをした事が無かったので勉強になった。

三歳になると楽になるとずっと言われてきたが、三年経ったからと言って突然何かが変わるわけでも無くそれなりに大変だ。以前よりも随分聞き分けが良くなってきて、たまに家で仕事をする事も出来るようになったので去年と比べると驚異的に大人になったのだろうと思う。ただ、ご飯は食べないしお風呂は嫌がるし寝ないし歯磨きは嫌がるし新しい苦労も増えた。おむつは夏に取れかけたが寒くなるとまた復活してしまった。

具体的な大変さについてちょっと書く。例えばお風呂。長女がこないだ転んで膝に傷ができた。もうカサブタが出来ていて絆創膏さえ貼ればお風呂も平気なはずだが、お湯に膝をつけるのを異常に嫌がる。なので風呂では僕が長女の膝がお湯の上に出るように持ち上げて入れてあげている。それだけなら簡単なのだが、双子だとややこしい事になる。次女は次女で構ってほしいので同時にあれこれ痛いと訴えたり、お湯から出たいとか入りたいとか泡がほしいとか色んな事を言う。片方をシャンプーしてる時にお湯の底に沈んだテントウムシのおもちゃを拾って欲しいと泣かれたりするとイラっと来る。まあそういう事の積み重ねだ。妻のストレスはさらにもっと凄いので最近出来るだけ早く帰るようにしている。

今日幼稚園の願書を出してきた。時間前にすでに長蛇の列が出来ていてびっくりした。明日面接なんだけど、落ちた場合の事を考えると途方に暮れる。今でも保育園代わりに預けている施設を続けても良いのだが、そこは親がチラシやバザー景品作りなど色々手伝う必要があってなかなか大変なのだ。

この三年について振り返りたいと思うのだが、言葉が出てこない。子供の居る三年は全く内省をしない三年だった。つまり、やってくる事件に対応するだけのイベントドリブンな毎日で、長期的に目標を立てるとか、俯瞰的に物事を見るとか、そういう事の全く出来ない日々だった。だからしんどい雰囲気だけ覚えていて、言葉に出来ない。子供の頃は大人って馬鹿だなあと思っていたが、馬鹿な大人ってこうして出来るのだろう。子育てが辛すぎ視野が狭くなり馬鹿になるのだろう。

11 月は一つ小さな作品を作ろうとしている。昔お世話になった画廊が閉じる事になって最後の小品展のお誘いを頂いた。特に新作を作る義務も無いのだが、一年以上も作品を作らないと何のために生きているか分からない状態になり悪夢を見るので無理やりそういう事にした。最近子供が寝るのが遅く 11 時くらいになってしまうので、そこから寝るまでの貴重な時間で何とかしなくては。

題材は前に作った木製半加算器の小型化だ。違うこともやりたいが長く作品を作ってないとやり方を思い出すだけで一苦労なのであまり新しいアイデアを入れられない。リメイクしながら新しいアイデアが浮かんだら良いな。