言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

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フリースクールのオフ会

不登校の双子はオンラインのフリースクールを利用している。フリースクールと言っても勉強するのではなくて、一日中オンラインゲームなどをして過ごす。それでも学校に行かない双子にとっては、お友達とやりとりする貴重な機会だ。そのオンラインフリースクールの初めてのオフ会が大阪であった。

最初オフ会の話を聞いた時、うちの子には絶対無理だと思った。特に長女は頻尿聴覚過敏対人恐怖という複雑な症状があるので、他の子供が集まる場所に行ける気がしない。次女も明確な症状こそ無いが朝から晩まで原因不明な理由でずっと泣いて過ごしているので、お友達と遊ぶ状況が想像できなかった。

しかも、新幹線で行くという!

双子は幼い頃から何度も大阪のおばあちゃんの所に遊びに行ってるが、いつも車で鉄道を使った事はない。特に長女の不安症は酷いので列車に乗せるなど虐待だと思ったが、妻がどう話したのか長女が新幹線でオフ会に行きたいと言ったらしく仕方なく新幹線の切符を買った。新幹線の前で一時間ほど余裕を持たせれば各駅でトイレに行っても間に合うだろうと乗り換えの計画を立てた。

当日は6時前に家を出た。双子は楽しみにしていたらしく起きるのも家を出るのもスムーズだった。問題は中央線だ。事前に入手た情報を元に、トイレが設置してある中央線の四号車に乗り込んだ。幸いにも日曜日の早朝は乗客が少なく余裕で座る事ができた。しかししばらく乗っていると乗客が増え始め長女の不安も高まる。結局社内で三度トイレに行き、なんとか東京駅にたどり着いた。

新幹線にさえ乗れたらあとは大丈夫だろうと思っていたが、今度は長女が頭が痛いと訴え出した。iPad の見過ぎなのか電車酔いなのか分からない。なだめすかせつつ、何度も駅でトイレに行きつつ、予定通り30分遅れで会場のお寺に到着した。

うちを含めて会場では十人ほどの小学生が参加していた。普段 Discord で会話しているからか、初対面なのにすぐに打ち解けて遊び始めた。この子供達が一人残らず不登校なのが信じがたい。至って普通の子供達だ。みんなこんなに元気いっぱいで社交的なのに、小学校に行けずに教育から取りこぼされているとは理不尽だ。一緒に参加されているご両親と会話すると、学校に行けないストーリーは子どもそれぞれだった。みんなでたこ焼きを焼いたり、焚き火をしたり、餅つきをしたり、バーベキューをしたり、鬼ごっこをしたり、盛りだくさんの一日だった。

そんな中で、うちの長女は孤独を貫いていた。折角来たのに端っこで一人ロブロックスで遊んでいた。オンラインフリースクールのオフ会なので特に心配もされず暖かく見守ってもらってありがたい。オフ会には二日目もあったのだが、こんな感じなので二日目は参加せず私の実家でのんびり過ごそうと思っていた。そしたら家に帰ったら二日目も参加したいという!

昨日全然みんなと遊んでなかったのに一体どういう風の吹き回しだ。理解できないがせっかく行きたいというので二日目も連れて行った。実は二日目は元気な子たちはみんな枚方パークに行っていて、うちの双子ともう一人おとなしいH君だけがお寺に残った。この組み合わせが相性良かったらしく、二日目はかなり交流できた。H君のお母さんも、普段話さない息子がこんなに仲良く遊ぶなんて奇跡だとおっしゃっていた。親同士もゆっくり情報交換できて良かった。

そんなわけで、二日目に帰る頃には長女も帰りたくないと泣き出す程だった。普段人が怖くて近所の公園にも行けないくらいなのに、こんなに旅行が楽しい思い出になるなんて奇跡だと思った。主催して下さったオンラインフリースクールの先生には本当に感謝している。

ここまで次女の事は書かなかった。次女は次女で長女以上にややこしい問題があるのだが長くなるので別に書く。 帰りはやっぱり地獄のように大変だった。長女の心理状態が悪い中なんとか新幹線に乗せて、新幹線は新幹線で80分遅延し、なんとか東京駅までたどり着いた頃には疲労が限界だったのでそこからタクシーで帰った。よく都心で車に乗るとコンビニに駐車場が無くてトイレに苦労するのだが、タクシーの場合路上に堂々と停めてもお咎めなしらしく、めっちゃリッチマンになった気分でコンビニのトイレに何度も寄りながら帰った。