10月25日(土): 次女が暇そうにしていたので、横浜美術館のピタゴラスイッチの展覧会を見にいかない?と誘ってみた。これが失敗だった。大渋滞のなか二時間かけてやっと美術館に辿り着いたのは良いが、なんとチケット売り切れで入れなかった。どうやら、人気がありすぎて事前予約が必要だったらしい。美術館の喫茶店でケーキだけ食べて帰った。次女はお父さんの言う事はもう聞かないぞという顔をしていた。
俺はせめて図録を買って一挙に読んだ。図録を端から端まで読んだのは初めてだ。面白い。特に佐藤雅彦がルールに基づいて CM を作っていた事に強く共感した。俺もいつの頃からかルールに基づいて作品を作っていた。ルールを使う理由も多分同じだと思う。ルールの無い作品は自分の枠を超える事ができない。自分が吸収した以上のものを作るためには、自分独自のルールによって表現を蒸留する必要がある。
10月26日(日): 武蔵美の学祭に行った。妻が留守だったので子供を誘ったが誰も付いてきてくれなかった。とはいえ、子供の興味を惹くものは無いかなとウロウロしていたら「ムサビゲームラボ」というサークルを見つけた。教室を仕切って作ったブースに所狭しと自作ゲーム十件以上並べてあって、プレイできるものもある。話を聞くと、それぞれの制作チームは独立採算制のゆるい繋がりという事だった。ゲーム好きのうちの子供たちが見たら狂喜では無いだろうか。お土産に設定資料を買って帰った。お父さんは信用が無いので子供はあまり興味を示さなかったが、ある日突然影響を受ける事があるので、諦めずに刺激を与え続けよう。
11月1日(土): 留守の妻に社会の勉強をするように言われたので、社会の資料集を次女に読ませてみた。製鉄の仕方や色々な利用方法のページをやった。30 分程の短い時間だが長女も加わり案外盛り上がった。不登校の次女の勉強方法は迷いながら以下のようにやっている。まず週に三回次女はオンラインでマンツーマンの授業を一時間受ける。その他の日は妻が教える事もある。長女はちょっと飛び入り参加する程度。少し前までオンラインフリースクールにも参加していたが、最近すっかり参加しなくなってしまった。フリースクールの友達経由で勝手に友達を作るようになってしまい。フリースクールに参加する動機が無くなってしまった。
この週は連休だったが他に特に何もしなかった。
佐藤雅彦展の図録を読んだりムサビゲームラボを観てから、焦りを感じるようになってしまった。もう人生短いのに何やってるんだろう。とは言え、相変わらず制作意欲は湧かない。代わりに、昔よくわからないままスルーしてしまっていた事を勉強している。例えばチューリングの停止性判定について自分は分かっているのか? Y コンビネータについて自分は分かっているのか? 何を言ってるかは分かっているつもりだけど、同時に分かってない感もある。
俺はブール演算に詳しいし排他的論理和(XOR) についても詳しい。なぜかと言うとカラクリで作ったので本当に何を意味しているか分かる。どこから不可逆になるか、XOR の複雑性、ホーン節の構造を、重さや大きさを伴った立体物として頭の中でぐるぐる回す事ができる。残念ながらチューリングマシンやラムダ演算はそこまで行ってない。Y コンビネータは自分で Alligator Eggs Calculator でプログラムしてみたが、やっぱプログラムとカラクリはだいぶ必要な理解度が違う。完全に理解して、本に書いてあるのとは別の実装方法をいくつも発想できるようにならないとカラクリに行きつかない。そんな事を最近考えている。