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とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

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生後 1007 日 夏の下痢

ここ数ヶ月の出来事を書く。

我が家では毎年二度、お正月と父の命日のある六月に大阪の母の家に帰る事にしている。今年は特に東京では見られないホタルを双子に見せてあげようと思って実家の近くのホタルが売りの宿泊施設を予約していたのだが、妻の持病の腰痛が悪化し、キャンセルする事になった。その時は整形外科でブロック注射を打ってもらい、何とか痛みを抑える事は出来た。ただ腰痛というのは難しいものらしく、完治の手立ては無いらしい。お医者さんも注射や湿布で痛みを和らげる事は出来るが、根本的な「子供を抱っこ出来るようになりたい」と言う望みは叶わない。怪しげな整骨院が流行るわけだ。

この夏こそおむつを取らねばとトレーニングパンツに挑戦中だが、既にあきらめムードだ。水遊びが悪かったのか下痢になり、うんこの始末で大変だった。トレーニングパンツというのは、ちょっとだけおしっこを吸う程度の厚い布のパンツで、トイレトレーニング中にお漏らしの不快感を学ぶためにあるらしい。おしっこくらいなら多少漏れても大したこと無いが、下痢だとパンツに収まらず、はみ出て部屋中撒き散らす羽目になってしまう。うんこ付きのパンツを洗うのも当然苦行だ。布おむつの時代はうんこを洗うのが日常だったのだなあと思うと文明の進歩に感謝せざるを得ない。下痢は次女から始まり長女に移った。長女は下痢のくせに食欲があるらしく、食べては下痢を出すので質が悪い。

新築マンションのショールームに行ってみた。今の自宅は築30年くらいの賃貸だ。夏が滅茶苦茶暑い以外は駅にも近く日当たりも良く気に入っている。でも最近近所が新築マンションブームで、折角タダで家を見せてくれるのでちょっと覗いてみた。

当然のことながら宣伝が上手で魅力的に見えた。まるでホテルに住んでるようなロビーです!という営業マンの宣伝文句に惹き込まれ、毎月のローンは今のお家賃よりも安いですよという明確な論理に納得し、次の日の重要事項説明会の参加申し込みまでしてしまった。ただ、今のアパートより特に広くもなく、こんなに大金をかけるのに夢がないなあと寂しい気がした。私の考える理想の家とは、ガレージに工場みたいな電動工具がいっぱいおいてあったり、二階から滑り台で下りてこれるようなのを想像していたのだが、マンションの部屋というのはきっちり 70 平米で間取りも 3LDK 全て洋室と規格が決まっており、そこから外れる物件は転売出来ないので作らないのだとの事だった。

妻の前職が建築業界なので、妻の元上司に色々裏話も聞いたのだが、どうやらマンションの設計には居室の設計というのは含まれておらず、ほとんどロビーと共有スペースの設計らしい。居室はもう完璧な物が設計され尽くしているのでもはや改良の余地が無く、それが 70 平米の 3DLK との事だった。特にマンションの購入者にとって転売時の価格が重要なので、その標準構成から少しでも外すようなリスクは犯さないものらしい。その話を聞いてなんか恐ろしくなった。

本当は双子の成長についてもっと書きたいが、思い出すのは双子が喧嘩で殴り合いになる事とか、夜中長女が突然泣きながら暴れだし妻がキレる事とか、電車の中で吐いたゲロを掃除した事とかで、なかなかポジティブな事が思い出せない。。。