言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

Twitter: @propella

生後 496 日 「ちくの」

長女が次女の名前を呼べるようになった。たまに「ちくの、ちくの、ちくの、、、」と呟いている。

なんか発音が変だが、次女の名前である事は分かる。ごくまれに自分の名前である「よちの」も呟くが、ほんど次女の名前ばかり呼んでいる。

一方で、双子がお互いに自分の名前を分かっているかどうか未だに怪しい。親としてはかなり気をつけて間違えないように呼びかけているつもりなのだが、片方の名前を呼ぶと、まず両方から「はーい」と返事が返ってくる。もしかして、二人には「自我」という物が無くて、むしろ二つの肉体で一つの意識を共有しているのではないだろうか等と漫画じみた事を想像するが、実際は喧嘩ばかりしているので単一意識という事は有り得ない。ずいぶん言葉が分かってきただけに何故自分の名前がわからないのか謎だ。というか、長女に至っては逆に名前を覚えているのでは無いかと心配だ。

親ばかっぽい話だが、うちの双子はもう数を数えられる。今日も窓に付いた水滴を指さし、「いーち、にーい、さーん、、、」と数えていた。ただ、数を言葉というより歌として覚えているようだ。言葉といえば、「マンマ」や「ネンネ」など、単語一つしか話せないのだが、歌になっているとかなり長いフレーズが出てくる。「ぶんぶんぶん、ハチが飛ぶ」や「ぞうさんぞうさん」等、発音はさっぱり不明瞭ながらもリズムや音の感じは早くも一曲まるごと覚えているようだ。言葉がわからないのに歌は歌えるというのは面白い。音楽というのは思っていたよりもかなり人間の本質的な機能なのだろう。

というわけで、だんだん人間らしくなってきたので、今日は思い切ってイタリアンレストランで夕食を食べてみた。妻は頼むだけで自動的に食事が出てくると大喜びだったが、双子が動きまわって滅茶苦茶大変だった。