言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

Twitter: @propella

生後638日 メロン待ってるんだよ。がおー!

万博公園太陽の塔は子供の頃から何度も訪れた思い出の場所だ。子供心に世の中には訳がわからないがなんだかすごい物があると強い印象を抱いていた。特に私は裏側に描かれた巨大な黒い顔が好きで、これは太陽の光に隠れた月の姿で主役では無いが渋く重要なキャラなのだと言いふらしていた。

ところが先日初めて双子を連れて行った際、キャプションに「黒い太陽」とあるのを見つけてしまった。散々家族に吹聴していた持論が間違っていた事に愕然とし、「これ月じゃ無かったんか!」と叫んだ私に強い印象を抱いたのか、長女はベビーカーの中で「オチカマじゃ無かった」「オチカマじゃ無かった」とつぶやき目を丸くしていた。

ちなみに「オチカマ」とは「お月様」の事だ。長女がどれくらい会話を理解しているのかわからないのだが、あまりの太陽の塔の巨大に圧倒され、私の素晴らしいウンチクに感銘し、しかも間違っていたという急展開に心を動かされて発した言葉が「オチカマじゃ無かった」だったのだろう。

話は変わってとある朝メロンを出した。毎朝の食事は何かとやることが多い。アチチになるのであらかじめ飯を冷まさないといけないし、おかずはお口に入るよう小さく切らないといけないし、自分の分も食べないといけないし、味噌汁はちゃんと落とさず両手で持つよう見張っとかないといけないし、次女はほっとくとトマトしか食べないのでトマト以外の物も食べるようなだめないといけないし。まあ大体最近は妻が全部やるのだが、私も少しは手伝う。

そういうわけで、折角「メロンがあるよー」と言ったにも関わらず雑務に追われて準備が滞っていると、長女がメロンメロンと騒ぎ出した。もうあまりにもメロンが食べたくて我慢が出来なかったのだろう。散々智恵を絞って親を恐喝するために絞り出した言葉が

「メロン待ってるんだよ。がおー!」

だった。びっくりしてメロンをあげた。

そんな双子ももうすぐ一歳九ヶ月。本日初めて保育園に行った。うちは早々に保育園落ちていたのだが、敗者復活戦として「一日保育」の枠を探しまくり、やっと潜り込めたのだ。初日はお父さんもお母さんも居なくなってギャー泣きするはずなので心の準備をしていたが、まったく全然平気だった。なんか寂しい。

生活の記録: やっと歯磨きをさせるようになる。義理の妹に虫歯になるよと脅かされて、無理矢理にでも「さいごはお父さん」で歯ブラシを突っ込んで磨く事にした。おむつは全然取れていない。おまるに乗せても無反応。おむつだとプールには行けないが、「ジャブジャブ池」で水遊びは出来る。