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とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

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生後 950 日 自転車

妻が自転車を買った。前後に子供用の座席が付いている電動の YAMAHA 車だ。結構高かったが滅茶苦茶満足している。週末は私の方が子供を乗せて運転している。ペダルにちょっと足をかけるとスーッと前に進んで行き坂道も楽々だ。あまりにも楽すぎてこれでは運動にならないと思い、たまにモーターのスイッチを切って漕ぐ。それでも 20 インチのガッチリしてダサいフレームは安心感がある。子供たちも「自転車たのしー!」と大喜びだ。車と違って運転中も子供の近くに居られるのも良い。

双子たちは二歳半を過ぎたので、大きさ的に前の座席に座るのがギリギリになりつつある。なんでもっと早く買わなかったのだとちょっと後悔。これからさらに大きくなると私の自転車にも後部座席が付き、その後は子供たち用の自転車を買ってやらねばならない。悩ましいことに、うちのアパートには駐輪場が一家二台分しか無い。なので、子供に自転車を買うとなると、部屋に上げるか、その辺に放置する事になる。私の子供の頃は家に自転車が沢山ある事に何の疑問も抱かなかったが、自分が親になるとそういう基本的な事が難しいという東京の住宅事情がツライ。

先週は自転車で隣町のバザーに行った。某園 (保育園でも幼稚園でも無い子供を預かってくれる所) の資金集めに参加したのだ。久しぶりにああいう所に行った。朝 7:30 から準備を始めて、まだ店開きの前なのにもうお客さんが来る。しかもなんだかマニアックなおじさん達が子供用のおもちゃを物色している。今まで知らなかった世界を垣間見て新鮮だった。開場後ウロウロしてみると、古着や古おもちゃを売る家庭的なブースの合間に古カメラ等を売るおじさん達がいる。品揃えが微妙に少なくて、本気で売ってるようにも思えない。幼児を連れているのでじっくり見れなかったが、バザーに出すというのはとても面白い趣味だと思った。

二歳クラスの親は売り子役を免れたので、隣接の図書館で絵本を読み聞かせて帰った。読書をほぼ電子書籍で済ますようになってしまっても私は図書館が大好きだ。本の匂いを嗅いでいると、子どもの頃の図書館を思い出す。本棚の謎めいた魔術的な知識の全てを一生のうちに自らの物にしなければと思っていた。残念ながら市の小さな図書館の本棚のレベルでさえまだ達成出来ていない。自分が Kindle 依存になってしまって言うのも何だが、子供の世代でもまだ図書館が残って欲しいと思う。

あ、そうだ。ゴールデンウィークに親に双子を預け、ようやく『この世界の片隅に』を鑑賞する事が出来た。幼児がいるとなかなか映画に行けないので、奥さんは電車に乗るのが久しぶりだと映画以前に都心に行くだけで感激していた。私も子供が生まれてからは映画を見てない事になっているのだが、実は奥さんに内緒で会社をサボりシンゴジラを観に行って以来だ。例のカベに風呂敷の荷物を押し付けて背中に背負うシーンからずっと目が惹きつけられた。奥さんはのんちゃんの声が可愛すぎると妙な部分に文句を付けていた。想像以上の映像化だと思ったんだけど。