三浦半島の横堀海岸に行ってきた。学校のプール程度の小さな浜で、幼児には丁度良い大きさだった。特に狙って行ったわけでは無く、我々に計画性が無いので一週間前に取れた宿がたまたまこの浜の最寄りだったというだけの話だ。それでもこのハイシーズンにも関わらずガラ空きだという、東京近郊の穴場スポットを知ることが出来て良かった。水も結構綺麗で、水底のウニを眺めながら泳ぐ事が出来た。
双子たちはまだ全然泳げないので、水に入れる時は一瞬パニックになってギャーギャー騒ぐが、そのうち落ち着いてパンツ付きの浮き輪でプカプカ浮きながらあっちに行けこっちに行けと指示を出して楽しんでいた。このくそ暑い中水に入れるだけで満足してもらえるので海というのはなかなか便利なものである。
実は私自身に楽しい海の思い出はあまりなくて、子供心にザラザラした砂とか、ヌルヌルした海藻とか、気持ち悪いフジツボだとかが苦手だった。なので成人してからも出来るだけ避けて来た都合上いまさら海に行くと分らないことが多すぎて困る。例えば泳いでいる間財布や鍵をどうするべきかとか、砂だらけになったサンダルの処理等の暗黙知を今から一から覚える羽目になっている。
- 車で行く場合車に水タンクを積むべし。砂浜でサンダルの水を落としても駐車場までにザラザラになってしまうので、水で砂を落とすのに便利。水が無いと砂を落とすのはめちゃくちゃ面倒くさい。
- ポップアップテントが便利。おやつや着替え等の荷物を置く。ゴザでも良いが、食べ物を炎天下に置くのは抵抗がある。
- メガネの人がメガネ無しで海に入るのは度胸がいるが、度入りの水中メガネで何とかなる。
- 携帯を防水バッグに入れて海に入っていた人もいた。怖いけど大丈夫なのかな?
- サンダルよりマリンシューズが便利。サンダルは水の中では使えない。
- 岩のある所で砂を落として陸に上がると砂がつきにくい。
- 砂浜には海の家というのがあって、海水浴に必要なサービスを一通り提供している。
- 貴重品は海の家のロッカーに預けられる。
- 海の家のシャワーを使っても良いが、どうせならあと数百円出してスーパー銭湯に寄って帰ると快適。
ちなみにここに隣接して油壷マリンパークという昭和の薫りの水族館も素晴らしかった。大阪万博とか好きな人にはたまらないレトロな雰囲気。この成り立ちも面白く、東大の末広恭雄という水産学者が魚の生態を広めるために書いた『サーカス水族館』という SF に感動した東急の社長が、サーカス水族館の世界を実現するために作ったという事だった。