言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

Twitter: @propella

52才とあるプログラマの近況

たまには子供以外の事も記録しておく。前職 Xevo 社のレイオフが現実味を帯びてきたのが丁度一年程前の事だ。ちょっと生々しくてまだ面白い話は書けそうに無いが、色々あって今の会社に転職した。去年の夏は失業の恐怖で眠れず深夜の漫画喫茶で過ごしたりやばかった。この業界ではよくある話で私も初めてではないのだが、特に家を買って借金があると冷静ではいられない。結果的には退職金も貰えたし、給料も大して下がらなかったので悩んで無駄だった。

今の会社にはテックリードで応募した。Xevo では管理職だったのでバリバリのICは無理かなーと思ったんだけど、面接が終わってから追加面接があって、やっぱりマネージャやらなくても良いと言われた。私が面接の時にマネージャやりたくない感を醸し出していたのが伝わってしまったのかも。という事で五十代にしてヒラ開発者として復活することになった。さらに入社してみると同僚みんな私以上のおっちゃんだらけだった。プログラマ35才定年説は何だったんだ。むしろこの会社ではマネージャがみんな若い。

仕事内容は拍子抜けするほど前職と同じだった。最終製品は全然違うのだが、今どきはベストプラクティスが一瞬で共有されるので、製品に関わらずプログラマの仕事は同じなのかも。利用技術が同じなだけでなく、前職と同じように今回も先行開発と称して本開発前の糞コードを書いては消すという、多分自分に向いている仕事をしている。携帯アプリからサーバから機械学習からCIからインフラまで全部一通り浅く広く自分で書く所も前と同じだ。全くどれも詳しくないが中途半端に知ってるだけで意外と役に立つ。

転職先選びで重視したのは『世の中の役に立ってる感』だった。前職では下請けだった事もあり儲かった割には世の役に立ってる感がなく、モチベーションの維持に苦労した。ただ、子育てが滅茶苦茶大変な事と、いまだに作品制作を人生の第一目標としている事を考慮して、無難なところに落ち着いた。本音を言うと仕事はほどほどにして、子育ても早く卒業して、「本職の」からくり計算器に没頭したい。とはいえ、自分は仕事をほどほどに調整するバランス間隔に乏しく、子供は不登校で鬼のように手間がかかり、理想の人生とは真逆を突き進んでしまっている。

プロジェクト管理の目的は、スコープ、時間、予算のバランスとる事だという。人生をプロジェクトと考えると、そろそろ健康寿命の先が見えているので時間は伸ばせないので、制作三昧な人生を送るには他のスコープを減らすか予算を増やすしかない。実はあまりお金に困ってないので予算を増やしても良いのだが、不登校の子供にお金を使っても家から出てくれないし、今のところ行き詰っている。

行き詰りながら色々な事を考えている。 前に、『こどものスモールトラウマのためにできること』の紹介で少し書いたが、精神的な余裕(=遊び)と行動の変化について持論があるのでまた書きます。

記録: 会社には週3-4日程度出社している。最近の出社する日の一日は以下のような感じ。

  • 6:00 起床。ゴミ捨て。洗濯物干し。
  • 7:00 通勤。NHK オンデマンドで古い大河ドラマ(例えば『花神』)を観ながら電車に乗る。
  • 8:00 朝食。会社の近くの松屋の納豆定食 290 円が一番多い。ドトールのモーニングか、パン屋でパンを三つ買う事もある。
  • 8:30 始業。裁量労働制なので時間通り出社する必要は無いが、たまにミーティングのある時だけ早起きするのが辛いので毎日同じ時刻に出社している。
  • 11:00 昼食。社食で 550 円定食が多い。たまに外に出てなか卯か、わざわざ地下鉄で秋葉原まで行ってラーメンを食べる事もある。
  • 18:00 - 19:00 ごろ終業。
  • 20:00 自宅で夕食。
  • 21:15 長女を寝かせる。次女は妻が寝かせている。
  • 22:00 ランニング5,6キロ。自宅から東西南北それぞれ次の駅まで走って酔っ払いを見ながら走る。
  • 23:00 風呂に入って就寝。