言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

Twitter: @propella

お風呂の練習

双子が生まれて以来、だいたいお風呂は僕が入れている。最初は妻にタオルを持って待機してもらい、洗面所にお湯を張って恐る恐るお人形さんのように一人ずつ洗った。洗面所に入り切らなくなるとお風呂にマットを敷いて洗い、歩けるようになるとようやく二人同時に入れる事が出来た。毎晩二人も同時に洗っていたので、我ながら上手になったと思う。湯船の底に足が付くまでは毎晩溺れないかとヒヤヒヤしていた。

そこからしばらく同じようにお風呂に入れていたが、もう小学一年生になった事だし、一ヶ月ほど前ついに自分で体を洗わせる事にした。喧嘩しないように体を洗うタオルと石鹸を2セット用意して、二人一緒に洗えるようにした。

最初はおそるおそる体をタオルで撫でたり、タオルで泡を作って遊ぶだけだったが、毎晩根気よくやっていると何となく最近は最後まで洗えるようになってきた。二人で一緒にお互いに声を掛け合ったり張り合ったり楽しそうに洗う。正直お風呂を教えるのは面倒くさい。今までなら三十分くらいで終わっていたお風呂が、のんびり遊びながら洗わせていると一時間くらいかかってしまう。僕がのぼせて先に上がってしまう事もある。

今はまだ放っておくとエンドレスで遊んでしまうが、近頃は「しあげ」と称して洗ってあげる手順も少なくなり、一緒にお風呂に入る機会もあと少しだろう。これで肩の荷が降りるような、寂しいような不思議な気分だ。

僕と双子のお風呂の練習はもうすぐ終わる。