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とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

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式根島

式根島伊豆七島の一つで竹芝桟橋からジェット船で二時間半ほどのところにある人口五百ほどの小さな島だ。今年の夏休みは人里離れてここでしばらく過ごすことにした。船体を海面から出して進むジェット船というのに乗るのは今回が初めてだ。船旅というよりも、まるで飛行機にも乗っているかのような乗り心地だった。デッキは無くゆったり海を眺める事は出来ないがさほど揺れず助かった。味気ないけど実用的で良い。

島には何件も民宿があるが、小さな島なのでどこに泊まっても自転車ですぐに浜に行ける。式根島の海岸はデコボコなのが特徴で、湾になっているおかげで波がほとんど無く小さな子供と遊ぶには最適だ。我々は北側に位置する「中の浦海水浴場」で過ごした。海水は東京近辺の海とは比べられない程透明で、ちょっと沖に出ただけで沢山の魚たちと出会える。ソーセージを海中で握り潰すと肉のかけらに引き寄せられて数え切れない魚が寄って来る。

一度うっかりソーセージを水面下でぶらぶら持っていると、大きな魚にパクリと指ごと食べられてしまった。歯が無かったので無事だったが僕はびっくりした大声をあげてしまった。子供たちは魚に食べられるとしばらく大騒ぎ。

子供たちの服装は水着にラッシュガード、浮き輪とのぞきメガネと足には古い靴。大人は水着とラッシュガードとライフジャケットにマリンシューズ。他にも膨らますボートやら子供用のライフジャケットやら色々持ってきたが、全部持って海に入れる訳では無いのでもうちょっと絞れば良かった。

子供たちは靴に砂が入るのを嫌がり、岩のウニを怖いと言って嫌がり、とにかく大変だったが、沖で魚を見ると大喜びだった。結構長くプカプカ浮いていたが、夕方になっても海から出たくない程に海を好きになってくれて良かった。中の浦海水浴場にはシャワーも無く、潮でベタベタ気持ちが悪いのですぐに式根島温泉憩の家に向かう。温泉で体を休めてサッパリしたあとは民宿で海の幸を味わうという最高な一日だった。

民宿にはうちの子よりもちょっとだけお姉ちゃんな子供たちがいて、遊び相手にピッタリだった。宿の子の案内でヘリポートに行くと満点の星空に天の川。天の川を見るなんて何十年ぶりだろう。それから宿に帰ると花火大会。うちの子はまだ線香花火しか出来ないけど、宿の子たちが付き合ってくれて派手な花火で楽しんでくれたので盛り上がった。

そろそろ大丈夫にはなってきたのだが、寝るときは一応オムツを付けた。この感じでは来年はオムツいらないかな。