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とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

Twitter: @propella

パンク修理

訛のある修理工は大変手際が良かった。車体からタイヤをするりと外すとたちどころに突き刺さったネジを見つけ出し、傷口をヤスリで磨いた後何やら詰め物を入れた。桶に水を入れ空気漏れが無いか確認し、ついでに私がぶつけてひしゃげたホイールのゆがみを直し、再び車体にはめ込むと他のタイヤの具合も慎重に確かめた。修理代は 15 ドルだった。

タイヤの異常に気がついたのは、かれこれ三ヶ月くらい前だろうか。駐車場から出る時に通りがかりの人がいちゃもん付けて来たかと思えば、親切にもタイヤの空気が無いのを教えてくれたのだった。私は今まで車の空気を自分で入れた事が無い。これは経験とガソリンスタンドに行った。

ガソリンスタンドには空気と水の自動販売機があって、25 セント硬貨四枚を入れるとタイヤに空気を入れる事が出来る(水は何のためにあるのか知らない)。空気入れの先は気圧計になっており、タイヤの口に押し付けて離すとピュッとゲージが現れ気圧が分かる。気圧は運転席のドアに書いてあるのでその通りの数字になるまで入れる。

わりと面白い作業だが、数週間に一度空気を入れてようやく同じタイヤの空気がいつも足りないことに気がついた。車のパンクがこんなにゆっくり空気が抜ける事を知らなかったので気づくのが遅れた。

どうもパンクらしいと気づいて整備屋に行った。最初の整備屋は、一ヶ月に一回くらい空気が抜けるのは普通だと言い、それよりタイヤが古いみたいだから新しいのを買った方が良いと言い出した。しかしここは一旦ちゃんと調べた方が良いと思ったので断った。それからウェブで調べると、どうやらミゾが 1.6 mm くらいになるまで使えるらしい。まだ大丈夫なので別の店で見てもらう事にした。

二度目の店は親切で、店の主人も修理工も口数が無いが大変信頼が置ける感がした。修理屋にも色々ある。