実は私、英語で文章を書く時にいまだにどの単語に a を付けるのか分からない。文法の本を色々買って読むと、大まかには数えられない名詞には a を付けなくて良いというのと、特殊なケース (go to school とか)には付けなくてよいの二通りあるらしいのだが、だいたい数えられるかどうかなんて曖昧な事がわかるわけ無い。それで基本に戻ろうと思って辞書を引くと、ちゃんと名詞が数えられるかどうか書いてありました。すごい!特に "kindness" のように数えられるのと数えられないのとで二つ意味があるやつは助かります。
私は電子辞書についているジーニアス英和大辞典とマックについてるプログレッシブ英和・和英中辞典を主に使いますが、どちらも数えられる名詞には [C] 数えられない名詞には [U] と書いてあります。しかし、意外な事に Kindle やマックの英英辞典 New Oxford American Dictionary にはこれがついてないのです。最近の読書はほとんど Kindle なのでこれは困る。
色々調べて、Kindle では唯一 Merriam-Webster's Advanced Learner's Dictionary というのが数えられるか数えられないか書いてある事が分かりました。英語が母国語の人は当たり前すぎて必要無いのだろうか。
話は変わるけど、Amazon を色々探していて、WordNet 3 というやつが異常に評判が高いので気になって、これも買ってしまいました。この WordNet というのは BSD ライセンスで公開されている辞書で、語彙の解説は大した事ないですが、類義語や対義語が滅茶苦茶沢山載っています。これは論文などでかっこいい単語を使わないといけない時に役に立つと思います。
しかし買った後で、実は macports で簡単に無料でインストール出来る事が分かってガックリ来ました。多分他の OS でもソフトがあると思います。macports では
sudo port install wordnet
のようにします。使い方は、wnb というコマンドでダサイ GUI を立ち上げるほか、コマンドラインで、
wn kindness
とします。これがマニアックな事に意味を表示してくれなくて、代わりに調べるために使えるオプションを表示します。例えば意味を知りたければさらに
wn kindness -over
類義語が欲しければ
wn kindness -synsn
とします。WordNet のホームページには、他にも prolog 用のソースもあるとか色々魅力的な事が書いてありました。
参考
- キンドル(Kindle)とフランス語(11) 辞書(Primary Dictionary)の変更 http://moitie2.seesaa.net/article/131160489.html