言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

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Kindle を注文する。

電化製品の購入というのは欲しくなってから実際に手に届くまでが一番楽しい時です。ずっと電子ブックについては今までまーったく興味が無くて、存在意義すら理解出来なかったんだけど、こないだ Amazon で注文してしまった Kindle2 の購入理由について書きます。

注釈を入れられる事が分かった。

私の本の読み方は本当に汚くて、あちこち折ったり鉛筆で線を引いたり酷い事になっています。これは気づいたんですけど、本を汚しながら読むのと汚さないように気をつけて読むのとでは理解度が全然違うんです。これは例えて言うと、先生の話を聞くのに質問をしながら聞くのと聞いてるだけの違いに近いかも知れません。自分で何か働きかけをしながらじゃないと文字が素通りしてしまって、頭に入らない。これで私には電子ブックは無理だと思ってたのですが、こないだ同僚が持って来た電子ブックにすんなり注釈機能があるのを発見しました。なーんだ。

画面で文字を読む抵抗が消えた。

まず画面で長い文章を読むのは無理だとずっと思ってました。あと、e-ink にしても、オフィスにある試作品をちょっと触って、あのもったりした感じに我慢ならなくて、この実用化には 10 年以上かかるわ!と諦めていました。しかしレビューを見ると結構普通の本と同じ速さで読めるらしいし、あと、仕様書みたいな物はそもそも印刷しても重くて面倒で最近は結局パソコンでほとんど読むので、紙じゃなくても良いんじゃないかと思いはじめました。

紙の本は検索が出来ない。

私の趣味はアメリカの SF を原書で読む事です(と書くとかっこいいけど、ようは英語が嫌いなので無理矢理趣味にしている)。これで苦労するのが固有名詞です。SF には奇妙な固有名詞やその世界の専門用語が説明無しでどんどん出て来て、意味を追うのが非常に大変です。初見の単語は鉛筆で四角く囲って、ページの角を折って、後から参照出来るように工夫しているのですが、それでも数が多いと訳が分からなくなります。またうっかりこの作業を忘れると、この単語が最初に出て来たのはどこだっけ?と本をひっくり返して探す羽目になります。その点電子ブックなら検索が出来て楽勝です。

Kindle には辞書がついているらしい。

これも SF 読書の話です。英語力が無いので常に電子辞書を傍らに置いて読んでるんですけど、これだと読む姿勢が限られる。例えば寝っころがって読めないし、コーヒーショップでも、テーブルのある席じゃ無いとつらい(膝の上だと辞書がふにゃふにゃする)し。あと電子辞書が珍しいのか声をかけてくる人々に対応するのもうざいです。Kindle だと本と辞書がセットになってるので、寝ながら読んだり、ソファで読んだり出来るのではと期待しています。

本が安い。

特に古い SF だと電子ブックの方が断然安かったり、無料の物さえあります。

軽い。

最後に決め手だったのが、今読んでる A Fire Upon The Deep の文庫本(301g) が Kindle2 (289g) より重いと分かった事でした。

という事で、早く Kindle が届きますように。。。