作業ログ的な物をたくさん書きなぐってしまったのでここでまとめを書きます。
ネット上には沢山無料の本があります。特にコンピュータ関係の本が多く、作者のサイトで HTML として公開されています。それを Kindle 用に変換すれば一応読めるのですが、そのうち色々こだわりが出て来て、書体やレイアウトを自分なりに工夫したくなってきます。そうなると変換ソフト任せでは駄目で、Kindle のフォーマットについて色々知る必要があります。
- 一番お勧めなのは Kindle Formatting (Joshua Tallent) http://www.amazon.com/dp/B0024FAPF4 という本。web 上の情報では分かりにくい Kindle の癖についてもまとめて書いてある。
- Amazon の一時情報源 https://dtp.amazon.com のはずだけど分かりにくい。
- mobipocket 開発資料 http://www.mobipocket.com/dev/article.asp?BaseFolder=prcgen
Kindle の書籍には mobi フォーマットというのを使います。amazon で売ってるやつは azw というフォーマットですが、これは mobi に暗号を付けた物だそうです。mobi の作り方には(web サービス以外で)三通りあります。
- Kindlegen Amazon 純正コマンドラインツール Windows と Linux で動く
- Mobipocket Creater Kindlegen に GUI がついた物(?)。Windows 専用。
- Calibre Kindle に限らず色んな電子ブックフォーマット変換が出来る。Windows Mac Linux で動く
このうち、Kindlegen と Mobipocket Creater は直接 mobi ファイルを作るもので、仕上がりを細かく調整したい時に最適です。Calibre は汎用の変換ソフトなので細かい所に手が届きませんが、mobi は HTML ベースなので HTML から mobi に変換すると結構細かく色々出来ます。
作業の流れはこんな感じ
- HTML で原稿を書くか HTML に変換。
- mobi では HTML3.2 ベースなので、出来るだけ構造が単純になるように調整。
- 早送り機能に使う toc.ncx を作る。
- 書誌情報の .opf を作る。
Calibre は toc.ncx や .opf を直接指定出来なくて、HTML から推測したりメニューから指定したりします。Python で直接操作すれば Kindlegen と同じ事が出来るはずですが、まだ調べ中です。