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とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

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サンノゼ美術館

こないだ大島さんに遊んでもらった時は時間が無くて行けなかったが、ようやくサンノゼ美術館に行く。それほど規模の大きな美術館では無いが、ダウンタウンの中心にある立派な建物で、無料で気軽に入れる。収蔵品は珍しい事に現代美術しか無い。入場料無料なので、市民からの寄付による所が大きく、あちこちに寄付を入れる箱があり、寄付をした人の名前が記されている。HP 社も莫大な額を収めていた。

企画展はバブル状のデザインをテーマにした物。20世紀のデザインの流れを踏まえて近年のコンピュータによるものまで、泡のような不定形で生物的な線の流れを生かした数々の工業製品、ラジカセからバイク、髭剃りや瓶等を展示していた。本筋とは関係ないが、Apple の eMate 300(多分) というハンドヘルドコンピュータが展示してあったのが興味深かった。丁度100ドルコンピュータの事が話題になっているときなので。これはMac では無く、PDA にキーボードをつけたような製品。電源が入ってなかったのが残念だが、画面が動くところを見てみたかった。

二階に立体作品と写真の展示。Laurie Long という写真家の作品。探偵映画のなりきり写真や、芸術家パンティ自動販売機、おっぱいから絵の具を出すアクションペインティング、聖なる女神を探しに遺跡を辿る旅だった。どこの国にもこういう人っているんだな。立体作品は、青い空き瓶で作った家が綺麗だった。木で大体の枠を作って中に空き瓶を詰めてカベにする。こないだの民博で空き缶の家があったけど、瓶だと光が透けて丁度良い。

地下も小さなギャラリーになっていて、小さな写真をたくさん展示していた。これは病院をテーマにしたもので、患者や医者の何気ない日常のヒトコマを5 センチ角くらいに小さく写していた。地下室がこの美術館唯一のトイレの入り口にもなっていて、何故だかトイレと病院という取り合わせはとても似合っていると感じた。