言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

Twitter: @propella

寝覚めの良い発明

昨晩も泊まったレインボーホテルは、カプセルにしては高く、普通のホテルにしては狭い中途半端な宿だったが、一つ気に入った事がある。寝覚めが非常に良い。さすが腐っても個室。これは閉ざされたカプセルでは決して味わう事の出来ない贅沢だ。考えてみれば寝心地と言うのは本当に寝てしまえば感じる事が出来なくて、部屋が狭かろうが広かろうが寝ている時には関係無い。私達は実際に寝る前後の時間に価値を見出している事になる。

ここでふと思った。カプセルホテルに寝起きの為の人工朝機能、例えばタイマーによる照明や気温のコントロールをつければ、素晴らしく快適性能が上がるのではないだろうか。カプセルの閉鎖性というのは、個人個人に応じた寝覚めを提供するという意味では武器になりえる。個人の好みに応じて、朝が来る時間を調節できるし、外の天候にも左右されない。眠りの価値は朝に決まる。カプセルホテルは、朝の演出によって高級ホテルにも勝る快適さを生むことが出来るのではないだろうか?

また一石二鳥的に言えば、カプセルでの目覚まし時計というのは人によって鳴らす時間がバラバラなので、断続的にフロアに時計が鳴り響き、興をそぐ一因になっている。朝照明によって目が覚めるなら時計のベルは不要であり、公共性という観点から有益であると考える。