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とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

Twitter: @propella

井の中の蛙になりたい。

ウィキペディアによると、大阪市の人口は 270 万人、ロサンゼルス市は 380 万人だそうです。ただし、ロサンゼルス市は結構広い(1,290平方キロ)なので、大阪府(1,897平方キロ)と比べると 880 万人という事になり、大阪って実は大都会なのだ!という事が分かります。

しかしながら毎度大阪の実家に帰るたびに聞く話は、景気が悪いだの仕事が無いだの誰々君が東京に行ってしまって帰ってこないだの、一体ここはどんな過疎の村なんだ!という話題で大変さみしい思いをするのですが、数字だけでみるとまだ都会で、どうしてこんなに人が沢山いるのに大阪の中だけで経済が回らないのだろうかと大変不思議です。

一つ思うのは、最近あまりにも外の情報が多すぎて、東京日本全国のみならず世界各国の話を聞くうちに大阪なんて駄目だ!という気分になってるんじゃないでしょうか。私の基準ではロサンゼルスより大阪の方がよっぽど素晴らしい街なのに残念な事です。

世の中の人がみんな世界レベルの活躍をしないといけないとしたら、それは大変しんどい事です。競争があると、実際は大した事の無い違いが大きく見えるからです。競争があるから進歩するのかもしれないけど、それでやる気が無くなるようじゃ意味ないです。

ウォールストリートジャーナルの昨日の記事に、http://online.wsj.com/article/SB10001424052702303960604575158122511930684.html スーパースター効果という面白い話が載っていました。タイガーウッズ選手のようなスーパースターと一緒に試合をする選手は、普段よりも成績が悪くなるそうです。しかも、ウッズ選手のそばにいればいる程失敗しやすくなるらしい。こういう事がスポーツ以外でもあって、飛び抜けて一人だけ出来る弁護士のいる事務所の他の人の成績が悪かったり、学校のテストの成績を比べると少人数の部屋で受けた生徒の方が出来が良いそうです。

私は地方都市が好きです。金沢や丹後なんかに行くと、え、なんでこんな所にこんな凄い神社や彫刻やお祭りがあったの?!と驚かされます。そういうのって、村の人があまり外を知らなかったから、迷い無く元気一杯やってたんじゃないかなーと思います。外の世界を見るなと言うのは無茶な話ですが、競争に振り回されないで小さな世界で自信を持って生きて行く方法は無いかなーと思います。