言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

Twitter: @propella

人類とウェブの未来について。

何が情報の非対称性産業を特徴付けるのか?によると、世の中には「情報の非対称性産業」と呼べる業界があるそうです。例えば、政府、医療、教育、金融などのように、買い手に対して売り手が優位の情報を持っていて、素人には分かりにくい業界です。そういう業界は競争が起こりにくく、腐敗しやすいですが一方で儲かりやすい商売でもあります。別に金持ちが憎いわけじゃないけど、社会全体の能率を下げる原因になるので、ウェブで治せないかと思っています。

その前に、社会全体の能率を上げるとどんな良い事が起こるか考えます。能率を上げるというのは、少ない手間でもっと儲かる事で、大変結構な事に見えますがなかなか話は単純では無い。例えば機械化や貿易の自由化で失業と貧困が増えるという話があります。このようなマクロな立場とミクロな立場との利害の衝突は大変面白い話ですが、話が長くなるので効率化で困る人は無視します。

それでも豊かな先進国に住んでいて、さらに豊かになる必要を感じていない人のために効率が足りない理由を二つ書きます。一つは先進国は世界のわずか一部であって、残りの世界ではまだまだ資源が足りない事。二つ目は現在の発展途上国を含めどの国でも高齢化が予想され労働者が足りなくなる事です。

しかし何より一番大事な三つ目の理由があります。それは人類が今後宇宙や海中と言った困難な世界に生活圏を広げるためには圧倒的な豊かさが必要だという事です。この困難さは必要な資源と時間の両方でヨーロッパ世界のアメリカ植民地化とか言うレベルを遥かに超えています。あまりに難し過ぎて多くの人は真面目に考えられないレベルです。それでも歴史を振り返ると、物質的な拡大を止めた民族は現状を維持する事も許されず衰退するか征服される未来が待っています。

外の世界と交流を持たない業界に腐敗がはびこるように、宇宙を目指さない人類は自滅するでしょう。千年後に人類が残っているかどうかは、ここ数十年の社会の動き、特に今から三十年後、現在の発展途上地域で高齢化が始まる前に宇宙開発の礎を築けるかどうかにかかっています。そのためには効率の悪い政府、医療、教育、金融などの「情報の非対称性産業」を維持する贅沢は許されませんし失業している余裕も無いです。全地球人一丸となって宇宙を目指さないと、人類は老人で埋め尽くされて死に絶えます。

で、そのためには本題としては、「情報の非対称性産業」の中でもウェブサービスを使って単価が安く是正しやすいジャンルから価格破壊をして行くプランを考えたのですが、なんか前置きで疲れたのでおしまい。

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