言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

Twitter: @propella

近況

二万円のお値打ちが一万円になりますよ!みたいな口車にのせられて LACMA(ロサンゼルス郡立美術館)のメンバーパスを買ったので、元を取るために今週も行って来た。ポンペイ展という企画展もあったんだけど、オープン直後に行くとろくな事がないと思って静かに常設を回る。

今日は特にエジプトの判子についてじっくり見て来た。エジプトでは、瓶に入った油やワインの量を証明するために、瓶に判子を押し付けて痕を付けていたそうな。と、判子を押し付けて痕を付けるには粘土の段階で押し付けなくてはいけないはず、という事は、瓶はもしかして使い捨てだったのだろうか。日本で言うと魚や果物を入れる木箱みたいな感覚かな。辞書を忘れたので詳しく説明を読めなかった。

とにかく判子の形が筒状をしていて、ぐるりと回しながら押し付けて印をつけるんだけど、今の郵便局の判子みたいな味気ないやつじゃなくて、それこそミイラの棺桶にあるみたいな物語風の一風景が描かれていて、端と端が繋がっているものだから永遠に終わらない感じになっているのが面白かった。

あと会社にイランの人が居るので勉強しようとイランのコーナーもじっくり見た。あの辺は歴史が古くて三、四ミレニアム前から話が始まる。特に動物の形をしたヤカンみたいな物が面白かった。くちばしの所が注ぎ口になっていて、あまりにも繊細な形だから日用品ではなく、祭祀に使われたに違いないと書いてあったが、ああいう解説を書く人は大抵自分の想像力の無さを棚に上げて何でも祭祀のせいにするので本当か怪しい。古代イランの屋台で鶏型の鍋でチキンラーメンを売ってたかも知れないのに。

それからいつものようにギリシャコーナーで皿に描かれたチンチンを探して帰った。