言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

Twitter: @propella

自動書記

なにも考えないでつらつらと思うところを書くと考えがまとまるという話をきいたのでつらつらと書く。昨日はベニカちゃんと9年ぶりに会って日本料理屋に行く。噂は色々聞いていたのでどんなやと緊張していたが、あんま変わってなかった。たまに日本語と英語が混ざるくらいだけど、そういや前からちょっと言葉が変だった事を思い出して懐かしかった。すごい酔ってしまって、帰りの電車で、「レッツゴー・レッドソックス・レッツゴー」と周りの客の真似してわめいてしまった。帰ると阿部さんは寝ていたのでションボリして寝た。朝はかなりしんどかった。弱なったなー。イクラ美味かったな。

今日はジョンさんが来て話していた。話に混ざりたかったが俺の会話力じゃまだ無理だった。アンドレアスが電話で色々激論していた。そしてスクリプタの話を蒸し返した。俺はそっと戻してみんなの知らないうちに改良しようと思ってたんだけど、アンドレアスの天然具合には驚愕だ。怖いけど良い奴だな。しかし今日も全然自分の時間が持てなかったではないか。帰る直前に評価基盤で大掛かりなベンチマークを取った。案の定どんどん遅くなっている。やばいな。俺の責任もあるわけだけど、だから数値目標作りたかったんだよな。

急に理想の事を書く。僕らの今の作業の多くはパッチ当て、etoys の矛盾を程ほどの労力で矯正する事で、根本的な解決では無い。それも当たり前の事で、etoys が発明される前は、etoys の領域にどんな問題があるか分からなかったわけだから。パッチ当ての連続で進化していくしか無かった。しかしある程度経験を重ねた今、少ない原理から積み上げて行くように設計しなおす必要があるだろう。Scratch はまさにそれをやっている。スクイークもスクリプタの形なんかに拘ってないで、少ない原理として何を選ぶかを選択する時期に来ているのだろう。Scratch にはスクリプタなんか無いし。寝ぼけて言っただけかも知れないけど阿部さんもかなり本気のやる気を見せたよ。それは今でしょ。でも某さんには隠れてやらないとな。

etoys って何なんだろう。Smalltalk には、何でもメッセージって言う強力な原理があったけど、etoys には無い。ハロは etoys なのか?ドラッグドロップが etoys なのか? 「入れ物」か? 最後に取り去ると etoys で無くなるのだろう。

キムに呼び止められてビザ関連の話をする。かなり具体的になって来た。最初はパロアルトの方が快適だと思ってたんだけど、やっぱ議論でキムに勝つ為にはロサンゼルスの方が良いのかな。

今作ってるチュートリアルには二つの目標がある。

  • ゲームである事
  • etoys で書かれてある事

ゲームである事っていうのは、山本さんの CD-ROM みたいに楽しく読み進めていく仕組みを作って知らないうちに etoys の知識を身につけられるようにという物だ。etoys の知識は、本当の知識(数学とか)を身に着ける為のオマケでしか無いんだから、そこを覚えるのに苦労があってはならない。キムさんは難しい操作があると、それは学ぶべき物だからって言い方するけど、操作みたいなアプリ限定の知識を覚えたって何の意味も無いのに。。。

etoys で書かれてるっていうのは、チュートリアル自体が etoys の例題になる事を想定しているから。基本を学んだユーザは、チュートリアルにどんな要素があったか覚えてるわけだから、自分の求める機能に近い物がチュートリアルで経験済みだったら、それを参考にするのが近道だ。あと、「Learning by Teaching」っていう標語を考えてみた。教える事によって学ぶ。「Learning by Doing」のもじりだが、どんな物でも聞くだけじゃなくてそれを説明する事で初めて理解出来るって言うでしょ。ユーザが、自分の覚えた知識のチュートリアルを自分で作る事が理解の助けになる。Learning by Doing だけでは、適切な教師の居ない環境ではうまく行かないんじゃないかな。

ただし、etoys はそれほど強力な環境では無いので、実は etoys でチュートリアルを書くっていうのは現実的な目標では無い。しかしある程度近づける事で、理想のシステム、メタトイの為の実験になればと思う。

と、そのような事をスタバにて記す。