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とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

Twitter: @propella

ボストンでもスタバ

ホテルに隣接するスタバにて記す。数年前までは、例えば東京に出張なんか行くと空いた時間をギリギリの高密度に予定を立てて美術館めぐりなんかするのが僕のやり方だったのだが、近頃は旅と日常の境界が無くなってしまったのか結局ここまで来てスタバでうだうだしてしまう。

前回の出張前に、大島さんに何か旅行に必要な買い物ありませんかと聞かれて凄い違和感を感じたのを覚えている。そもそもアメリカに来てる時点ですでに旅行中。そこからさらにボストンに行く事を何て言ったら良いのか。夢の中の夢のような、劇中劇のような。その中での唯一の日常がスタバだ。

スタバ。世界中にあって素晴らしい!大阪でもグレンデールでもボストンでも同じ味!そうだ、旅が日常で、今スタバに観光に来ているという事にしよう。スタバの違い。大阪。天井が狭い。うるさい。グレンデール。愛想が良い。バックギャモンをしている。ボストン。客が無口。

一応週末何やったのか記します。金曜日はボストン美術館で、パリのアメリカ人というテーマの特別展を見ました。これは面白かった。19世紀のアメリカの画家の名前って言えますか?ようはヨーロッパで印象派とか言ってた時代にアメリカ人が描いてた風景画や人物画が沢山展示してあった。すごい素朴で楽しい。あと、当時のパリの留学生の様子も面白かった。何でも典型的な二つの姿、なりふり構わないボヘミヤン型と、きっちりスーツを着こなすお洒落型があって、演劇の題目にもなったという話だった。

土曜日はダックツアーに行った。これは第二次世界大戦中に開発された水陸両用車に乗ってボストンの観光名所めぐりをする物だ。丸っこいコン「ダック」ターのおじさんが運転しながら色んなボストンの「アメリカで最初」を紹介してくれる。自動車が海に入る時には、バッシャーンと水が降りかかるのを期待していたんだけど、割とゆっくり入ってくれた。あとトリニティ教会のステンドグラスも観た。夜はイアンの料理で小さなパーティだった。はるこさんの茄子も美味かったです。

次に仕事の話。先週は大体 OLPCSqueak の小さな UI 関連をしてました。キムさんには一緒に教材を考えよう!と言われてたんだけど、ここで UI に首を突っ込んで置かないとまた崩壊して行きそうな予感がしたので微力ながらコードを書いてました。主に大島さんの提案が功を奏してずいぶんシンプルになりました。来週はキムさんやスコットさんが居る間に教材の話をした方が良いだろうな。でも UI みたいな、みんなが一言ある話題と違って教材はまだ、「誰かが何かをやるんじゃない?」と考えてる段階なので、あまり現実的な議論が出ない(理想と現実がごっちゃになる)。

ここからぼやき。誰とは言わんが「理想の話(例えば教材はどうあるべきか)」と「最後の詰め(例えば表示の順番)」の話をするときは元気があるのに、その中間が出ないんだよな。その中間(理想をある程度具現化する方法)が一番大変なのに!アイデアを出せば、ある程度自動的に実装が出来上がると思われてたら嫌だなー。