言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

Twitter: @propella

ニッポンのてっぺん富士山頂にて雲海に向かってダイヴ!

P1020300
あまりにも現実感に欠ける出来事だったので、どう書いて良いやらずっと躊躇していたんだけど、筋肉痛もやっと直ったので書きます。先週末富士山登って来ました。そう、あの富士山。標高 3776 メートル。日本で最も地上から遠い世界は、いろんな意味で別世界でした。

前日はイマイチ寝付かれなかった。直前まで雨で中止だと思ってたし、深夜のミーティングがあったりして、正味寝たの三時間くらいかな。短くてそして長い旅の始まりは、オダカ邸五時半集合でした。朝の。

P1020247
六時前に大阪を出ると、昼頃には富士山に着きます。もっとかかるかと思ってたんですが、早起き最高。五合目の駐車場はお祭りのような大賑わいです。焼きとうもろこしやイカ焼きの屋台が出ていて、観光客が沢山。しかも国際色豊かで、中国や韓国はもとより、英語を話してる人、アラブっぽい人もいました。意味不明に馬で遊ぶコーナーがあって鳥取の駱駝を思い出します。。登山口とは思えない雰囲気ですが、それでも標高2000メートル。肌寒く、心なしか息苦しさを感じます。やる気の無い「ほうとう」を食べて、さて出発。ここまではみんな元気だったのです。

P1020265
予想通りイマイチすぐれないお天気、六合目を過ぎるともう木の生えない世界で、殺風景な岩の世界を見ながら真っ白な霧の世界をもくもくと歩いてゆきます。速く歩くと高山病になるらしいのでゆっくり、マイペースに。途中何度も小屋を通り過ぎました。シーズンに入ってこれが全部開くと結構賑やかだろうな。八合目到着は六時過ぎ。山小屋のメニューは定番のカレーとおかずやデザートつき。

P1020271
ラッキーな事に天気が良くなって、幻想的な夕焼けを見ることが出来ましたがのんびりお菓子を食ってる暇など無い。なぜなら速攻寝て、深夜零時に起床だからです。山小屋では寝袋を貸してくれて、押入れみたいな所に雑魚寝です。向かいの棚に置かれたゲロ用の新聞紙付き洗面器が、今われわれの置かれている状況の過酷さを物語っている。。。とはいえ、いよいよ明日の朝には御来光なのです。すごいイビキの中、気を失うようにして眠り込み、迎えた深夜零時は、とても星の綺麗な穏やかな夜でした。

P1020272
ラッキーな事にそんなに寒くも無く、僕はジャージ姿で歩き始めました。懐中電灯の光を頼りに、ごつごつした岩肌を登るのはちょっと怖いけど、八合目までのイマイチ退屈な道よりも楽しい。が、高山病とはどういう物なのかが段々わかって来ました。八合目を超えたあたりから、昔陸上でやったインターバル走の後に肺の奥から血の匂いが出てくるようなしんどさと頭痛がやって来たのです。そうとう辛かったのだけど、カネワカさんがさらにすごい辛さを訴えていたので、それよりましだと思って頑張った。それでも頂上近くまで来ると、力が入らなくて後ろにひっくり返って転がり落ちそうな感じでした。

それでもラッキーな事にお天気は良くて、満天の星空の下、白み始める雲海の上で着々を進みます。振り返ると同じように御来光を見ようとやって来る人々の光が連なり、まさに巡礼と呼ぶに相応しい光景です。そして九合目あたりで耳にする心地よい音。

今までまったく予期せず、そしてどの本にも載ってなかった事ですが、富士には独特の、ささやかな、それでいて力強い、とても魅力的な音風景があるのです。えーと。説明面倒くさいからクイズです。

P1020301
またもやラッキーな事に、山頂に着いたのは日の出直前でした。あまりにもしんどくて山頂で見るのは諦めていたので間に合ったのは驚きでした。そして山頂はとても寒いので、待たずに済んだのもラッキーなのです。山頂ではしゃいで写真を撮って、あまりにも寒いのでとりあえず歩こうとそのまま噴火口を一周しました。あとでマイケルが死ぬほど寒かったというのですが、僕はそれより一メートルでも上に登るのが辛かったです。

P1020308
頂上がまたSFじみた、ギャバンが敵と戦う時のようなすごい殺風景な世界なのですが、そんな死の世界にも関わらず、人間の作った石造りの神社があるのです。石造りの神社なんて日本でここだけじゃ無いだろうか??? 山頂はそのほか、豚の角煮みたいな岩があったり、でっかい霜柱があったり、あと石を集めて造った落書きがあったり、すごい事になってました。また帰りも色々事件があるわけですが、書くのしんどいので終わりにします。

まあ一つ言えるのは、ニッポン最高という事です。

P1020304

  • 14:30 五合目発
    • 霧の中をあるく
  • 18:30 八合目山小屋「太子館」着、夕食。
  • 19:30 就寝
  • 00:00 起床
  • 00:30 八合目出発
    • 懐中電灯を頼りにあるく
  • 04:30 山頂到着。御来光鑑賞。お鉢めぐり。
    • 空気が無い中歩く。
  • 07:00 山頂発
    • 砂ぼこりの中歩く。
  • 12:00 五合目着。
  • 14:00 川口湖近辺にて温泉

追記: あれ?オダカ日記リンク貼ってくれてんなー。こっち > http://tetememo.exblog.jp/3589947/