言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

Twitter: @propella

会議、Croquet、共有

昨日 Croquet 界の重鎮である Devid Reed氏、Julian Lombardi氏、Mark McCahill氏がやってきて会議がありました。いうまでも無く私は英語がサッパリなわけですが、会議の話題の中で興味を引いた部分だけ書きます。

まずコンソーシアム設立とか、割と政治的な話で始まったのだが意味がわからないので割愛して、David Reed の TeaTime の設計の部分。ある情報を共有しているコンピュータのグループ A と、別のグループ B がある時、どうやって A と B の情報を共有するのが能率が良いかと言う話。ここは実装出来てない部分だけど面白い。でも何となくインターネット自体の再発明のような気もするな。two face は使わないと言っていたけど two face ってどういう意味なんだろう。

あと UI の問題として一般化出来る物として、ユーザが自分で定義できる UI があったとする。メニューを自分自身で定義できたりして。そこに潜む本質的な難しさについてアンドレアスが力説していた(と思う)。例えばクリックしたら立体が現れるメニューを作ったとする。自分で使うだけなら良いけど、それを他人と共有するにはどうしたら良いだろう。Julian の設計している Croquet の UI には(余談だが、photoshop のレイヤを駆使して設計しているのにビックリ)、公共スペースと個人スペースがあって、公共スペースでの変更は共有する事が出来る。この変更はどういうべきに実装されるべきか。

ここからは独り言。Microsoft Office 等のシステムでは、文書に UI のカスタマイズ情報を埋め込む事が出来る。一度 UI の定義された文書やテンプレートを読み込んで、その上で作業を行う事によって UI を再利用する。アンドレアスの開発中の「Project」とは、現在の Squeak の同名の機能に加えて、このような UI の共有もサポートする物だ。Project は単なるアプリケーションや文書ではなくて、システム自体を変更する機能を持つ。そして Project を何重にも重ねてインストールする事によってユーザは様々な機能を加える。ある Project に依存するコンテンツを読むときには自動的に必要な Project が読み込まれる。例えば Kedama アプリを作った人は、他の人が Kedama ライブラリを持ってるかどうか気にしなくて良い。勝手に読み込まれるから。

と、こういう具体的な作戦が、Julian の共有スペースにはまだ無いという話だった。まあ、この人はそもそも実装屋では無いのだが。