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長女の怪我の記録その7: Childhood extraordinary daytime urinary frequency—a case series and a systematic literature review

よりによって長女が花粉症(?)にかかってしまった。頻尿だけでも大変なのに目が痒くてかわいそう。。。眼医者にもらった薬も効いてない。

さておき、マイペースで症例の調査を続けている。今日は Childhood extraordinary daytime urinary frequency—a case series and a systematic literature review | SpringerLink のメモです。

全文は academia.edu にあります。このサイトの仕組みがよくわからないのですが、会員登録すると PDF をダウンロードする事も出来ます。

この論文は、子供によく現れる昼間だけ極度の頻尿症状になる昼間超頻尿症候群 (extraordinary daytime urinary frequency EDUF) について過去の論文を分析し特徴を抽出しようという物です。

著者自身の経験による EDUF 記録

  • 対象人数: 14人 (男 9, 女 5)
  • 年齢中央値: 5.3 歳
  • 診察前継続期間: 1 - 30 ヶ月 中央値: 4.5 ヶ月
  • 診察後継続期間: 1 - 20 ヶ月

過去論文の調査による EDUF 記録

  • 対象人数: 499人 (57%男児)
  • 年齢中央値: 5.8歳
  • 平均継続期間: 6 ヶ月
  • 季節: 10月から4月にかけての冬が多いという説と平均しているという説がある。
  • その他の症状:
    • 排尿障害: 18% (15/82)
    • おねしょ: 29% (50/171)
    • 元々のおねしょ: 10% (9/89)
    • 二度目のおねしょ: 15% (16/103)
    • 昼間失禁: 27% (11/41)
  • 原因:
    • 精神障害や不安によるもの: 49% (95/194)
      • 学校の問題
      • 家族の死や病気
      • 親の離婚や離別
      • 兄弟の誕生
      • 難民
    • カルシウム過多 (21/96)
    • シュウ酸塩過多 (5/26)
    • 酸性の尿 (9/10)
    • 伝染病、蟯虫
  • 治療
    • 危機的な病気ではないと説明するのが良い。
    • 特定のストレス要因を見つけるのだ大切。
    • カルシウム過多などの場合は指導する。
    • ステロイド抗リウマチ薬、インドメタシン(中国で効果を上げたと報告)、効コリン薬
    • バイオフィードバック。査読なし論文で 86% の子供に効果があった。
    • 水をたくさん飲む
    • シュウ酸塩を含む飲料(紅茶、アイスティー)や酸性の飲料(オレンジ、リンゴ、トマト)やカフェインを避ける。

バイオフィードバックの参考

  • Glazier DB, Ankem MK, Ferlise V, Gazi M, Barone JG (2001) Utility of biofeedback for the daytime syndrome of urinary frequency and urgency of childhood. Urology 57:791–793
  • Goraya JS (2003) Daytime urinary frequency managed with bladder stretch exercises. Indian Pediatr 40:582–583

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