長女の花粉症は目薬で落ち着いてきた。最初の数日間は目薬で余計に酷くなって治らないのではと心配したが、我慢強く続けたら少しずつ治まってきた。前回風邪の後に頻尿が悪化したので今回も花粉症が悪化に繋がるのではと心配していたが、今の所大丈夫だ。家に閉じこもるのは良くないので花粉症用のゴーグル https://www.amazon.co.jp/dp/B0834FD3PR/ を購入した。
べオーバの投薬をやめてしばらく経つが、尿もれの量はあまり変化無く一日 8g 程度だ。薬が効かないのが分かったので、頻尿の治療方針としては精神科のカウンセリングの他、できるだけお茶を飲んむくらいだ。以前泌尿器科では尿量が少ないと指摘され、また尿意は排尿の後特に強くなると分かっているので、尿量が少ないために膀胱が満タンの時と空の時の差が少なくなり、排尿筋による微小収縮を過敏に検知して尿意に繋がっているのでは無いかと私は考えている。お茶を飲んで膀胱の満タンと空の差を広げる事で尿意の閾値が上がる事を期待している。
医者に知識が無く当てにならないので自分で調べている。今までの調査で分かったこと。
- 病名は EDUF (extraordinary daytime urinary frequency / 昼間超頻尿症候群)
- 治療法
今日はこの論文のサマリを読む Extraordinary daytime only urinary frequency in childhood: Prevalence, diagnosis, and management - ScienceDirect。全文は有料だが、サマリだけでも結構参考になるのでここにまとめる。
- 小児排尿障害の中で EDOUF (children with extraordinary daytime only urinary frequency) はどれくらい見られるか。季節性はあるか。
- 割合: 12.1%
- 夏だけ少ない。
- 膀胱圧異常との関連。
- 排尿異常なし
- 1/106 排尿後の膀胱厚が 5mm 以上
- 1/106 排尿後残尿があった。
- 106/106 おもらしなしで膀胱量の 80% まで貯められた。
- postponing micturition exercise (PME / おしっこの我慢) が効果的かどうか。
- 98.1% の患者に効果があった。すごい好成績に見えるが、三ヶ月だと勝手に直ったケースも多いかも知れない。
- 2012年3月から2015年2月の患者の記録の詳細。
- 13,200名: 全患者
- 106名: EDOUF のみ
- 768名: 夜尿症か OAB を併発
- EDOUF 割合: 12.1% 106 / (106 + 768)
- EDOUF 症状が断続的に現れた患者80.2% (85 / 106)
- 平均年齢: 6.8歳
- 発症から検査までの平均期間: 6.1ヶ月
- 残尿量と膀胱壁厚を超音波と uroflowmetry (?) で計測。
- 漏らさずに膀胱の 80% までおしっこを貯められたら EDOUF と判定。(他の病気を除外するため?)
- おしっこを三時間我慢するように指導
- 三ヶ月後に結果を聞いた。
ということでおしっこを我慢さえすれば 98.1% の高確率で治るらしい。ただ、この数字の分母は夜尿症や過活動膀胱(OAB)を除外しているらしい。EDOUF は過活動膀胱の一種だと思っていたけど違うのかな? 以下 ICCS 定義 Lower Urinary Tract Function in Children and Adolescents: Update Report 6 August 2015 326 Kb の ChatGPT 訳。
- 過活動膀胱(OAB): 尿路感染(UTI)や他の明らかな病理がない状態で、通常は頻尿や夜間尿が伴い、尿失禁があるかないかで、尿意切迫を伴う症状です。OABの子どもたちのほとんどはデトルーザー過活動を持っていますが、このラベルは膀胱浮腫評価(上記参照)を行った場合にのみ適用できます。切迫性失禁は、尿意切迫と関連した尿の不随意な喪失の苦情であり、したがって、多くのOABの子どもたちに適用されます。
- 特別な昼間のみの頻尿 (EDOUF):これは、昼間だけ排尿量が少ないことに関連した頻繁な排尿の必要性があるトイレトレーニングされた子どもに適用されます。昼間の排尿頻度は、1時間に少なくとも1回で、排尿量の平均がEBCの50%未満(通常は10~15%)です。失禁はまれで、夜間尿はありません。共存症、つまり、多飲症、糖尿病、尿崩症、昼間の多尿症、尿路感染症、またはウイルス症候群は除外すべきです。
これだけだと似ているようだが、他の定義 Frontiers | Diagnosis and Management of Bladder Dysfunction in Neurologically Normal Children によると EDOUF には urgency (急な尿意) や incontinence (失禁) が無いらしい。
- EDOUF A sudden increase in daytime voiding frequency unrelated to either urgency or incontinence. Generally associated with anxiety and stressful events.
ということで、おしっこ我慢行動療法 postponing micturition exercise (PME) について調べていきたいと思います。
- Daytime urinary frequency managed with bladder stretch exercises
- まさに我が子と同じ症状。寝る前に数分に一度トイレに行ったり、ゲーム中は我慢出来たりする。おしっこ我慢で劇的に治ったらしい。
- 怪我が原因の我が子と異なり明確なストレス原因は無かったらしい。
- todo: この辺からさらに調べる: https://scholar.google.co.jp/scholar?&q=postponing+micturition+exercise
- todo: 後で読む: (PDF) Voiding dysfunction in children. Pelvic-floor exercises or biofeedback therapy: A randomized study