自分用メモ。家が小さく子供がまだ小さくいので最近はなかなか作品を作る事が出来ていませんが、それでも辛うじて年に一度くらいは何か作っています。それなりにノウハウがたまりつつあるので記録します。
方針は出来るだけ作業をしない事です。例えば私はドリルの穴あけとヤスリがけが大好きなのですが、作業中に子供が部屋に入ってきて削りカスの上を踏んだりすると大変な事になります。また、塗装作業なども難しいです。幸いなことに最近は色々な加工サービスがあるので、出来るだけ作業を外注して、必要最低限の組立作業だけを自分でやる事にしています。
具体的にはミストラルさんの MDF レーザ加工サービス http://www.mistral.co.jp/mistral-design-studio/index.php を利用しています。過去には工房Emerge+ さんにもお願いしていましたが、サービスを終了されてしまいました。あと、ネジはネジのトミモリ https://www.rakuten.co.jp/nejiya/ が分かりやすくて気に入っています。工程としては、イラストレータで図面を描いて PDF にして発注です、過去 QCAD https://www.qcad.org/ というので製図していた時もあったのですが、工房Emerge+ さんにがイラストレータ入稿だったので、ズルズルと使っています。利用料が高いので使い続けるかどうか迷っています。
歯車の製図には Gear template generator program http://woodgears.ca/gear/index.html というツールを使っています。26 ドルします。Windows 用ですが、wine というツール経由で Mac からも一応使えます。歯車の形を決める重要な数値にモジュールがあります。定義は「モジュールm(mm)は,ピッチ円直径d(mm)を歯数zで除した値」です。最近作った歯車はピッチ円 60mm の歯数が 12 なので、モジュール 5mm という事になります。モジュールで作品の雰囲気や工作の難易度が結構変わりますので割りと注意深く決めます。Gear template generator にはモジュールを入れる所は無くて、代わりに以下のパラメータを調整します。
- Shaft spacing: シャフト間の距離 (Tooth spacing 歯と歯の距離は自動計算)
- Teeth: 歯の数。対抗する歯の数とシャフト間距離でモジュールが決まります。
- Contact angle: 圧力角。小さいと歯が四角く、小さいと三角になります。歯数が小さいときは三角に近くするらしいです。デフォルトの 20 度で良いです。
- Addendum: ピッチ円から歯がどれくらい出っ張るかです。単位がよくわかりませんがデフォルトの 0.250 でいいです。
エキスポートする時の Display 設定
- チェックボックスはすべて外す
- Show rotated は 0
- エキスポート方法: Export > PDF
- インポート方法: File > Place...
参考:
- 小原歯車工業株式会社 4 歯車の寸法計算 http://www.khkgears.co.jp/gear_technology/basic_guide/KHK357_2.html
- もの作りのための機械設計工学 https://www.nmri.go.jp/eng/khirata/design/ch06/ch06_02.html