言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

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新世代の投げ銭システム? Readability で無広告インターネット体験

http://www.nytimes.com/2011/02/01/technology/01read.html

今の Web の最大の問題は、未だにコンテンツ自体から収益を得る方法が確立されていない事だ。その解決になるかも知れない面白いサービスを見つけたので試してみた。

有料サービスの http://www.readability.com では、ニュースサイトを広告無しで読む事の出来る機能を提供している。料金はユーザーが設定出来て最低月5ドルから。この料金のうち 70% が閲覧した割合に応じて各サイトに割り振られる。例えばひと月のうち半分を Techcrunch を読むのに費やしたら、5ドルの七割の半分、1.75 ドルが Techcrunch に支払われる。

会費は Amazon のシステムを通して払うので、Amazon のアカウントを持っていれば新たにカードの登録をしなくても良い。

Safari を使ってる人なら、最近アドレスバーの右にある Reader ボタンに気づいているかも知れない。Reader ボタンを押すと広告が消えてブログが読みやすく整形される。実は Readability はこのボタンの中身を作った人が開発している。また、同じ機能の Instapaper という無料サービスもあるが、この作者も参加している。

さて、無料サービスがあるのにわざわざ有料の Readability を使う理由があるだろうか。機能的には、今の所特に無い。しかし今後の機能に期待するのと課金モデルに興味があるので私も入会してみた。使い勝手は単に Reader ボタンと Instapaper を足して二で割ったような感じで、ブラウザの拡張ボタンを押すと広告無しのすっきりページに変わる。会員ページに行くと私が払った5ドルがどの割合でニュースサイトに配分されるのか分かって面白い。

日本のサイトを読むと当然日本のサイトもリストに入るのだが、後でこれはどのように送金されるのだろうか。例えば私の場合、今の割合では月末に私から d.hatena.ne.jp に 0.50 ドル送金される事になるが、勝手に Readability がはてなにドルを送りつけるのかな?まだ良く調べてないけど。とにかく Web 上の課金は Web の質を左右する大きな問題なので、今後どうなるのか楽しみだ。