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とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

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咲くやこの花館にゆく

車でちょこっと行ったところにある植物園へ行って来た。今朝は鼻水もひどくなかったし、締め切りも終えた所で気分転換になるかと思ったのだ。調べると大阪府にはいくつかあるので、順繰りに見ていこうと思う。何故植物園かと言うと、この前ふと、そういえば小さい頃俺は植物図鑑が大好きだったのだ!どいう事と、図鑑があるのに本物の珍しい植物を見られなかった幼き日の満たされない気持ちを思い出したのだ。そういえばいつの間にか毎日でも植物園に通えるほどの財力があるではないか。

ちなみに咲くやこの花館の入園料は五百円である。自転車で行こうかと思ったが体調が万全ではないので妥協して車で行った。周りの公園は若い家族連れが多いのに、館内はカメラを持った老人だらけ。老人は無料なのだ。話は変わるが、貧乏人の乗るバスみたいな物は別として、こういう所に来る老人から金を取らないのはおかしい!

カメラ老人と違って僕はあまり花には興味が無い。色々珍しいかったり気持ち悪い植物を見るのが好きだ。特に印象深かったのが、サボテンと普通の植物のアイノコみたいな物で、太い茎にとげが生えていて、先っちょに申し訳程度の葉っぱがついてるやつ。なるほどー。こうやってサボテンのとげは葉っぱから進化したのかと関心した。あと巨大な木生シダも良かった。シダといえばゼンマイみたいな食べるやつはお馴染みだが、今でも恐竜時代の SF にあるような巨大なシダが存在していた。木の皮に見える部分が実は根っこの切れ端というのも良い。あとバナナが木ではなく巨大な草であるというのも感動した。木の幹に見える物はよく見ると葉っぱの塊なのだ。

好き嫌いで言うと、俺は複雑なものより単純なものの方が好きなんだなーと分かった。例えば、ランやウツボカズラなんか十分気持ち悪くて良いはずなんだが、どうにもわざとらしく複雑化してしまったあざとさを感じる。一方、木生シダなんかは純朴にただ大きくなったのにいつの間にか時代にそぐわなくなってしまった戸惑いが、葉の抜けた場所に出来る大味な模様に現れていて愛嬌を感じるのだ。あとサボテン類のような過酷な環境でこういう形態を選ばずには居られなかった悲哀を感じさせる物もなかなかぐっと来る。

ほんとこういう所に来ても頭が悪くて名前を覚えられないのが残念だと思う。多分もっとちゃんと系統的に勉強しないと名前の引っかかりがつかめないのだろう。今度はこういうお花を見て喜ぶような所ではなく、ちゃんとした博物館のような植物園に行ってみよう。

久しぶりに歩いたからか、帰ると頭痛が始まった。ほんと。どうかしてるなー最近。