言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

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系統発生と個体発生。運動遠近法。アフォーダンスに関するメモ

あとで書くためのメモ。

個体発生は系統発生を模倣するという仮説がある。ある個体が卵から大人になる過程はその生物の進化の過程を模倣する。

私達は両眼を使って遠近感を感じるが、これが立体を感じる唯一の方法では無い。多くの生物では自身が移動するときの視野の変化を基に距離を感じる。これを運動遠近法と言う。

この二つは生物学的な仮説を示したものだが、これを我々の思考に当てはめる事が出来る。そして、そこから将来の共同体の姿を設計する事が出来る。

個人の思考は、社会の歴史を模倣する。多くの数学の教科書は、数学の歴史に沿った順序で項目を並べる。しばしばネット上では過去の議論が繰り返される。著作権やリンク、匿名性の議論は古いユーザにとっては過去の出来事だが新しいユーザにとってはそうでは無い。

運動遠近法により、視界の変化が理解に必要である事がわかる。これは外界への影響力と理解の深さの相関性を示唆する。レシピは読む事ではなく、料理を作り、人に食べさせる事によって初めて意味を持つ。個人は Wikipedia のような巨大サイトよりも、小さなブログに書き、小さな反応が返ってくる事にまず喜びを感じる。

我々は疎外やモラルハザードを避けること無く大きなな共同体を持つ事は出来ない。共同体は時間的、空間的に十分小さくなければならない。