言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

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長女の怪我の記録

9月14日(水曜日)18:00 ごろ、仕事をしていると聞いたことも無い怖ろしく不自然な長女の泣き声が聞こえて来た。これは変だと恐る恐るリビングに入ると、次女が「どうしたらいいの?どうしたらいいの?」とすがりついてきた。台所で泣く長女のそばにいた妻は僕の顔を見るなり「救急車を呼んで」と頼んだ。

以前僕は警察を呼んだ事があって、携帯電話で救急車両を呼ぶのがいかに難しいかよく知っていたはずだった。緊張している時に限ってロックがはずれないし、めったに使わない電話アプリは見つからない。それで何度も練習していたのだがやっぱり手間取った。なんとか 119 に繋ぎ住所と名前を伝えてようやく妻に状況を聞いた。どうやら長女の足に包丁を落としたらしい。血まみれで傷の深さはよく分からない。電話口で乾いたタオルで傷口を押すよう指示があった。

救急車の到着を待つ間に保険証、お薬手帳、飲み物、食料、そして長女の寝間着を用意してカバンに詰めた。防寒具をもっと詰めるべきだったが頭が回らなかった。不安で混乱する次女には、宿題をやっておくように指示した。二人の救急隊員が到着し簡単な触診を行い、長女の足先の感覚がある事を確認して下さった。長女の搬送の際に、緊急隊員は緊急電話の時刻と現在の時刻を宣言した。それで電話から30分くらい経過した事が分かった。

コロナで病院での夜の付添が禁止されていたため、妻はその日の深夜、長女は翌日に帰宅した。中を三針、表面を八針縫った。長女は数日間痛みを訴えたので、間隔の許す限り痛み止めを与えた。化膿の恐れがあるため、シャワーで傷を洗うように指示があったが長女は怖がって結局洗えなかった。

9月16日(金曜日) この市の小学生には全員 Chromebook が配られており、Google Meet を使ってリモート授業に参加した。算数だった。長女を含めて三名もリモート授業を受けていた。結構使われているのだと関心した。近所の業者で車椅子を借りる。

9月17日(土曜日) 退院後最初の診療があった。幸い化膿はしていなかった。実はこの日から大阪に旅行にゆく予定だったがキャンセル。

9月18日(日曜日) 車椅子の長女と気晴らしに水族館に行った。

9月21日(水曜日) 妻が車椅子を押して長女を学校に連れて行った。

9月23日(金曜日) お友達が遊びに来たので庭で焼き芋を焼いた。怪我の足にスリッパを履いて少し歩けるようになった。もう殆ど痛みは感じないらしい。

9月25日(日曜日) 車椅子で動物園に行った。長く歩かせるのは心配だが、長女はたまに車椅子から降りて歩いていた。

9月28日(水曜日) 抜糸予定。