言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

Twitter: @propella

ART1 2016: Stepping into Fresh Snow

http://www.artcourtgallery.com/exhibitions/6753/

大阪 ARTCOURT GALLERY で開催しているグループ展「ART1 2016: Stepping into Fresh Snow」のトークイベントに参加して来た。今頃出品者達が打ち上げで盛り上がっているとは思うが、後ろ髪引かれる思いで帰宅中。もうちょっと子供が大きくなれば一泊くらい外泊したいな。

このグループ展は大学の恩師野村仁先生の声掛けによるものだが、僕は完璧に年寄りの部類なので知らない若い作家の顔も沢山あった。普段美術との接点が無いので、こういった場で知らない若い方と交流出来るのはとてもありがたい事だ。特に示し合わせた訳ではないはずなのだが、出品作品には「服」に関係ある物が多くて面白かった。岡本高幸さんの電波を感じる服、東明さんの空気で膨らむ服、前田吉彦さんの木版Tシャツ、待場崇生さんのちょっとエッチな穴など、ちょっと不思議な符合だと思った。

トークイベントは出品作家がひとりずつ自作の解説をしてゆく物で、大学時代の合評を思い出した。みんな大人だからか遠慮してるのか合評に比べて随分優し目だったが、作品の話を聞けてよかったし、僕も何年もこういう場で話して無いので、新鮮な気持ちになった。みんな各自仕事しながら頑張って制作してるなと勇気づけられた。

展覧会に出して改めて思った。電子工作か美術かプログラムかに関わらず、僕は本当に作品を作るのが好きだ。実は今回も結構痛い指摘を受けて、ちょっと凹む気持ちも一割くらいあるのだが。そういう批評を受けるという事も含めて作品作りは面白い。自分が全責任を持って誰かに作った物を見せるというのは他にあまり無い、とてもヒリヒリするスリリングな体験だ。今後も家庭を顧みないで頑張って作品作りを続けようと思う。