言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

Twitter: @propella

太鼓の達人コントローラの解析

さて、今日は太鼓の達人専用コントローラ「タタコン」を分解、解析してみます。分解自体は至って簡単。ネジを外し、

P1060129

内側のネジも外し、

P1060132

パカっと開けると基板丸見えです。

P1060135

ただ、この基板二重構造になっているらしく、裏を見ても配線が良くわからないのでテスタを頼りに配線を調べます。

P1060143

調べ方は前にも詳しく書きましたが、まずテスタで配線を調べ、あたりを付けてから電源を入れて電源を調べ、オシロスコープで波形を見てゆきます。今回は純粋な電子機器なので交流電源に感電する心配も無く、IC のラベルも丸見えで、配線も素直に素直。黒い線が GND で赤い線が Vcc と簡単です。以下に解析結果を簡単に図でまとめました。

P1060159

今回面白かったのは、U74HC14L というチップを使っていた事です。ググるとわかりますがこれは論理否定シュミットトリガと言って、センサの入出力を反転し入力を安定化する仕組みです。これにより、圧電センサのフラフラした入力をしっかりしたデジタル信号に変換する事が出来ます。

P1060161

実際に太鼓の左側を「ドン」で叩いた時の波形です。CON青に現れるセンサの波形が U74HC14L を通るとかっちりした信号になります。これを抵抗とトランジスタで増幅した後 F0511A (ルネサスの78K マイコン)に送っています。という訳で、センサから直接信号を引っ張って自分で信号を綺麗にするか、シュミットトリガの出力から取ってくると太鼓の達人コントローラを入力センサとして活用出来る事が分かりました。