YAMAZEN マッサージャー YHM-82 TOLTON fit を分解、解析してみます。目的はマッサージ器を外部から制御する事です。
まず最初に、中を開けてみます。ファスナーがついているので楽勝と思いきや、ファスナーが裏向きに付いているので苦労しました。まずファスナー近辺を切り刻んで金具を取り出し、裏向けに取り付け直して、千枚通しでストッパーをつまみながらゆっくりと開けてゆきました。かなり汚くなってしまった。。。
中はこんな感じ、
モーターの中身もファスナーで閉じられています。この金具は表向きだったので簡単に開きました。電磁石で白いプラスチックの部分が飛び出して肩に当たる仕組みです。今回モーター自体は改造しないので開けたらそっと閉めておきました。
基板は黒いケースに入っています。ニッパで留め具を切ってネジを開けると
基板が現れます。基板の写真は後で使うのでちゃんと撮ります。
電源とモータを外した事を確認し、テスタで片っ端からどことどこが繋がっているか調べてゆきます。電源とモータが分かりやすいので、そこから順にたどってゆき、最終的にコントローラの電源と制御線を求めます。だいたいモータに繋がってる三本足の素子がスイッチで、今回は TRIAC T810 6I というのが使われていました。その先に制御線があるはずです。
辺りがついた所で、今度は気合を入れて電源を繋ぎ、電源の入った状態で制御に使われる線と動作に使われる線を慎重に確認します。モータは怖いので取り外しておきます。
分かってきたら今度はオシロスコープで最後の確認です。写真はモータの入力を見ている所です。電源は交流ですが、ダイオードによって整流化された物がモータに使われています。
モータの入力を詳しく見た所です。実はこのマッサージには強度調節が付いているのですが、強度が電圧にどのような違いを生むのか見つける事が出来ませんでした。
次に信号線です。信号線は TRIAC のゲートからたどり更にトランジスタ(?) の先につながっています。この線がコントローラと繋がっていれば制御に使われている事が確定です。通常 5V の電圧がかかっていて、3ms 程ショートするとモータが動作する事が分かりました。
先ほどの基板の写真を GIMP で輪郭抽出し、色レベルを適当に合わせて調べた事を書き込んで行きます。
最終的に調べた回路図です。もう一度電源を投入し、モータを接続した上で Q7 右と 100V 黒の線をショートするとモータがガタン!と動く事を確認しました。
疑問点。私は電気の知識が無いので、この回路の仕組みがいまいちよくわかりません。あとで調べます。