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とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

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マッサージ器の解析 2

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先週に引き続き YHM-82 の調査を行っています。前回よく分からなかったのが、マイコンと TRIAC の中間に位置する Q7 とラベルされた素子が何かというです。Q7 は真っ黒でラベルが小さく、何の素子だか調べにくいですが、三本足なのでトランジスタなのだろうけど、どんな種類のトランジスタがどんな形で繋がっているのか分からないと改造しづらい。色々調べて、N チャンネル FET というのでは無いかと判断しました。自分ではバイポーラトランジスタしか使ったことが無いので気づくのに時間がかかりました。

判断の理由は以下の通りです。

  • マイコンから Q7右まで抵抗が繋がっていない。(バイポーラトランジスタなら電流が流れるので抵抗が必要です。)
  • Q7右と Q7中の電位が反転しているのと、Q7左は他の素子と共通しているので以下の配置だと推測。
    • Q7右: ゲート
    • Q7中: ドレイン
    • Q7左: ソース (ソース共通)

そこで、作戦としては、Q7 右と 100 黒 (+5v) をショートさせて無理やり Q7右 の電位を上げ、モーターを駆動させる事にしました。

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結果は成功。見事にバコン!と音を立ててモーターが動きました。

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ここで心配なのが、Q7右はマイコンの出力端子にも繋がっているので、ここに +5V をかけてしまって大丈夫かという事です。ここでマイコンの出力ポートの回路を調べるとこのようになっていました。

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  • Q1 だけが ON の時: OUT は ON
  • Q2 だけが OFF の時: OUT は OFF

今回、OUT と 5V をショートして OUT を ON にしてしまおうという事なので、もしも Q2 が OFF だと 5V と GND がショートしてしまいます。これはヤバイ!

試しにショートした状態でテスタで電流を計ってみると、20mA から 30uA 流れる事が分かりました。どうせマイコンは壊れても構わないし、20mA 位なら大した事無いだろうと今日はそのままにする事にしました。