言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

Twitter: @propella

ちょいと難しいレベルが欲しい。

アメリカから帰国してから一年が過ぎた。

ほぼ十年ぶりのサラリーマン生活で、一体どうなる事やらと心配していたが、まあそれなりに何とかなった。この一年は激変した環境、特に仕事に慣れるのが精一杯で、特に自分の時間のほとんどを会社に費やしてしまった。というわけで他の事はほとんど何も出来なかったけど、それでも Maker Faire Tokyo に出展したし、こんなもんかなと思う。来年は趣味のプログラミングや工作、仮装マラソンなどにももっと時間を取りたい。

残念ながら自分の中でプログラミング的にはあまり進歩が無かったが、人との関わりの中で仕事の面白さがどこから来るのかという事が分かってきた気がする。口にすると当たり前だけど、簡単過ぎず、難し過ぎず、自分のレベルよりちょいムズイあたりの仕事が一番人を幸せにする。なぜなら、難し過ぎる仕事は挫折してしまうし、普通だったり簡単だとどんな人格者でも緊張感を無くして堕落してしまうからだ。

誰かと仕事をする時に時に大事なのは、お互いのちょいムズレベルがどれくらいなのかを見極める事だ。たまたま一日で上手く行く事もあるし、二週間くらいかけても分からない事もある。これが分からないうちはお互いがお互いの期待を裏切り、余計なストレスがかかる。けど一旦ちょいムズレベルの見極めがつくと、そこから自然と仕事が回り始め、レベルも少しずつ向上して行き、働いていて気分が良い状態になる。

人によって仕事の得意不得意があるけど、誰でもその人にとってのちょいムズレベルがあって、それぞれの楽しい仕事がある。そういうちょいムズが見つかった人は幸せだし、ちょいムズに取り組んでいる人を見るのは楽しい。理想を言うと、会社がどんな状態でも、社会がどんな状態でも、それぞれの人がそれぞれのちょいムズレベルに合った仕事が見つかり、それぞれが幸せになれれば良いなと思う。