言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

Twitter: @propella

jstile は何処へ向かっているのか

考えを纏める必要があるので何度も書きます。途中まで Squeak で作っていたタイルスクリプトを途中で javascript に変更した沢山の理由の一つは、ただプレゼンの為だけに誰も使わないようなコードを書いても仕方が無いので、せめてウェブで公開しようという事でした。本番の未来の etoys はイアンの奴の上に構築される事になっているので、Squeak で作ろうが javascript で作ろうが捨てられるコードなのです。ただ折角なので、実験ついでに今までやってなかった事をやろうと思って GeeMail スタイルの構成を選びました。

GeeMail は、ゴミみたいなコードが多いという Squeak の暗黒面の一つと見なされていますがなかなかアイデアは面白いです。プログラムを含むエッセイを書くためのツールです。基本はワープロのように上から下に文を打っていくわけですが、途中で画像やスクリプトを埋め込む事が出来ます。読者は文を読むだけでなく途中のスクリプトを動かして、体験しながら著者のアイデアに触れる事が出来るという具合です。

残念ながら GeeMail は実験の粋を出なくて、アランさん以外が書いたコンテンツは無いと思います。しかし重要なのは誰かが書いたコンテンツを読む事では無く、コンテンツの作成の方にあります。

何か新しいアイデアを学ぶ時に最も効果的な方法は、そのアイデアについて人に説明してみる事です。物体の運動について、幾何学について、自分が理解した過程をそのまま文章とスクリプトで表現して、他の人に読んでもらう事で、初めて本当に自分が理解しているのかどうかが分かります。そういう意味で、etoys には限界があります。

中には阿部さんのように画面いっぱいスクリプトを広げて開いたスペースでちっこくアニメを動かすような人も居ますが、カッコイイ作品が目的になってくるとやっぱりスクリプトはどこかに隠さなくてはなりません。カッコイイも大事ですがどうして動くかの方が大事なのに、両方を上手く画面に出す事は難しいのです。例えば振り子の動きを完全パラパラアニメで作ってしまったという笑い話は、そのように誘導してしまうシステムの方にも責任があると思います。

途中ですが、しんどくなったので休憩ー