言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

Twitter: @propella

LIFE

今夜もバリバリ働くか!と思ったけどマッタリしてしまったのでやる気の無い日記でも書く。

僕はよっぽど怪しまれているのか、毎朝ビューポインツのオフィスに行くと面倒臭そうに受付のリサに僕の机まで付いてこられるんだけど、今朝急に、「あなた、アートやってるの?!」と聞かれた。どうやらビューポインツのホームページから探し当てたらしく例によってどういう意味があるのかとか、今も作ってるのかとかあれこれ聞かれたのだが適当に流して答えた。特に毎度、今はもう作っていませんと説明するたびに、いつかまた作れる日が来るのだろうかと申し訳なく思うわけです。もう彫刻をやめてから十年近くなるな。

アランさんの机に 1945 年の LIFE 誌、あの「AS WE MAY THINK」が載ってる号が、ずっと前から放り出してあって、特に今まで気にもしていなかったんだけど、ふとパラパラと眺めていると、そのグラビアに焼け果てた大阪城の姿があった。次のページにはまるで今のイラク戦火の後のように、ライフルを持つ米軍兵とみすぼらしい日本人達の姿が。今の僕たちの仕事の原点となった記事のまさに同じ号に、全然大昔だと思っていた親の世代の荒涼とした原風景が遺されているなんて、すごい皮肉だ!

アランさんが8歳の時にハインラインの小説で MEMEX の話を知ったという話だから、いわば僕にとっての「こんにちはマイコン」では無いか!アランさんの少年時代に日本がこんななんて無茶苦茶だ。時間が連続している事が信じられない気分になった。テレビでは今でも毎日のように戦争のニュースをやってるけど、あそこに住む子供達がアメリカでハンバーガーを食べる日もいつか来るのだろう。

一日にあまりにも出来る事が少なすぎて、ああ、今日も何も前に進まなかったと感じる毎日だけど、ちょっとずつでも時間が過ぎて、いつかこの日々に意味があったと思えたら良いなと思うわけです。