言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

Twitter: @propella

割と今日はミーティングが早く終わったが、なんだか寝付かれないので日記でも書く。

実は昨日の夜突然 SK 結合子計算器を作ろう!と思い立ち、深夜までハックしていたので寝不足だった。というのも調べて行くと、分かりにくい言語コミュニティでは、分かりにくさの行き着くところは SK 結合子だという事が分かったから。ただ分かりにくいだけだったら勿論山ほど選択肢はあるんだけど、美しく分かりにくい奴はどれも SK 結合子のアレンジだという事が分かったので、俺も一丁やるかと思ったのだ。

そんなわけで朝8時のミーティングの後少し二度寝してしまった。それでも午前中にはやっと起きて、X11 のドラッグ&ドロップの勉強をしていた。OLPC で使う etoys でなぜかコピペやドロップが出来なくて難儀していて、大体それは OLPC を作ってる人が余計な事やりすぎなのが原因なんだけど、文句だけ言っても仕方ないし、Linux の事なんか全然分からないのに無理やりやってるのだ。

コピペだとかドロップって空気のように使ってる物だけど、その仕組みはなかなか味わい深い。特に X11 は相当ゆるいシステムで、コピペ自体後付けのシステムなので、最初からある事が前提の MacWindows とは訳が違うのだ。そういえば昔から、何で X のターミナルのコピペはあんなに変なのだと思っていたんだけど、ちゃんと思想があってやってる事が分かってびっくりした。X の視点で言うと Windows の方が変なのだ!Windows にでは、選択 -> コピー -> ペーストの流れって当たり前だけど、X の最初の考えでは、選択 -> ペーストで、コピーなんて無駄だ!という方針だったみたい。なるほど。今まで X のターミナルは技術者の傲慢で無理やり変なシステムを作ったのだと思っていたので、ちゃんと裏に理屈が通ってた事が分かって目のうろこが取れた。

今ではすっかり Windows みたいな使い勝手になってしまったが、逆に言うと X 自体はどんな使い勝手にもなるような設計だったという事だ。入れ物だけ用意して使い方は後で好きに出来るようになってる。そういうわけで、正直非常に面倒臭いが、それなりに背後の理由が分かると仕方ないなーと許せる気分になる。

それから図書館に行って、『ものまね鳥をまねる』を借りた。これは数学パズルの本で、例のうそつきの矛盾のような子供だましのクイズから始まるので非常にむかつくが、テーマが結合子なので借りたのだ。色々な鳥の名前を覚えるのに役に立ちそうだ。帰りに図書館の横の喫茶店で晩御飯を食べようとすると、ここ何時に閉まるんですかと?聞いただけなのにおばちゃんがこのビルの事情について色々語りだした(けど書くのがだるいので内容は省略)。

それから 10 時半に阿部さんとミーティングがあって、ジョギングに行ってシャワーを浴び、深夜 1 時からビューポインツのミーティングだった。明日の朝はミーティングが無いのでゆっくり寝ます。おやすみ。