言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

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メタ

etoys だけで作る毛玉、のようなプロジェクトを作って阿部さんに見せた。まーイマイチ未完成っぽいが、適当に整えてアップしようと思う。さて、Croquet のゲームと平行して個人的に進めているこの仕事は、今月末に予定しているはこだて未来大でのワークショップ http://www.kazushi.info/modules/eguide/event.php?eid=3 のための準備である。普通に Squeak の紹介ももちろんするのだが、ワークショップを通じてコンピュータ・ラヴなこの思いを込めたいと色々知恵を絞っているわけだ。

テーマはありがちだが「メタメディア」という事で、次のようなプロセスによってメタ感を味わおうと言うもの。

  • 道具を自分で作る。ペイントツール、シーケンサ、こういうものを etoys で作る。誰かに与えられるだけの物だったソフトウェアを自分で作ることにより、ソフトの手作り感を味わう。もちろん、この段階ではヘボイ事しか出来ない。
  • 作った道具で色々な表現や可能性を試す、良く出来たツールは幅広い表現が可能なはず、しかし、もちろん etoys で作った程度のツールではたいした事は出来ない。
  • ここからがメタ。いくつかの手法があるだろう。
    • 作ったツールを階層的に動くように改良する。ループを組めるようにしたり、サブルーチンを作ったり。
    • ツール自体をツールで動かす。
    • フィードバック回路を作る。例えば、ツールが描いた図形の色を元にツールが他の図形を描画する。ビデオカメラの映像をモニタした画面をそのカメラ自体で撮影するような感覚。

メタ感が沸き起こるとき、「こっちに来た感覚」が味わえると阿部さんは言う。こっちに来た感覚って何だ?! 無責任な話だが、僕らはまだこの感覚をあらわす言葉さえ持っていない。一つ必要なことは、この感覚をあらわす単語を探す事だ。そしてもう一つ、メタ感を実現する為の手法を開発しなくてはならない。

現状において、出来上がった作品に対してメタ感を言う事はたやすいが、確実にメタ感を達成する手法を持っているわけではない。例えば、Smalltalker の言うところのクラスのクラスがメタクラスで感動!みたいななぞなぞじゃ無くて、算数ドリルやパターン言語のように、とりあえず覚えろゴルァのような道があっても良いと思う。まあ、函館には間に合わないと思うが、そんな事をやってます。