私と QCad との出会いは 2011 年頃に遡る。A Minimal Music Machine https://youtu.be/dMvQ72HVHIk という作品の作図に使い始めた。あれから 10年。久しぶりにペーパークラフトの作図に使おうと引っ張り出してみたものの、全く忘れていてショックを受けた。そこで次回忘れた時のために簡単なメモを残す。
入手方法
- https://qcad.org/en/download より体験版を入手できる。
- 有償版はウェブサイトの Shop でお金を払うとダウンロードできる。
- 情報がまとまっている The Official QCAD Book をついでに購入するのがお薦め。
- 無償版の QCAD Community Edition の入手方法は、体験版を実行した時に表示される右下の Trial ウィジェットで Remove を選択すると表示される。
- Mac の場合 QCAD.app を右クリックして Show Package Contents で開き Contents/Plugins 以下のファイルを削除する。
- libqcaddwg.dylib
- libqcadpdf.dylib
- libqcadpolygon.dylib
- libqcadproj.dylib
- libqcadproscripts.dylib
- libqcadshp.dylib
- libqcadspatialindexpro.dylib
- libqcadtrace.dylib
- libqcadtriangulation.dylib
- Mac の場合 QCAD.app を右クリックして Show Package Contents で開き Contents/Plugins 以下のファイルを削除する。
- ドキュメント: https://qcad.org/en/documentation
- 日本語訳レファレンスマニュアルもある。
操作方法
- ホイールでズーム。
- ホイールを押しながらドラッグでパン。
- Command 入力: スペースキー
- 初期状態に戻す
- qq を押す。または右クリックを続けるとメニューが戻って初期状態になる。
- 線を書く
- 修正
- 左から右にドラッグすると Box selection: 選択した四角に含まれる図形を選ぶ。
- 右から左にドラッグすると Crossing selection: 選択した四角を通る図形を選ぶ。
- 図形を選択したあとで参照点を少しずらすと移動モードになる。再度クリックすると移動完了。
- ss を押す。または Modification Tools > Stretch で図形の伸び縮みができる。
- 修正した部分を矩形で囲み、reference point と target point を指定する。
- GP を押す。または Property Editor ボタンで図形の属性を編集できる。
- Selection で図形を絞り込める。
- 文字列
- TE を押す。または Text ボタン。
- フォントは Standard もしくはフォントリスト上部の CAD Fonts を使う。
- 寸法
- Dimentions Tools ボタンで色々な方法で寸法を追加できる。
- 寸法のサイズはあらかじめ Edit > Drawing Preferences > Dimention Settings > Text height で実寸指定する。
- 寸法の数値は自動入力。
- ハッチ
- 閉じた図形からハッチ(塗りつぶし)を作る事ができる。
- ハッチ自体は塗りつぶしの属性を持つ多角形。
- ある図形からハッチを作成する典型的な手法。
- hatch boundary というレイヤーを作る。
- 図形を Edit > Copy with Reference でコピーする。
- 位置にペーストする。To current layer をチェックして hatch boundary に置く。
- hatch boundary に置いた図形を編集して閉じた図形にする。
- ハッチを起きたいレイヤを選択する。
- hatch ボタンでハッチを作成する。
- hatch boundary を隠す。
- Modify > Bring to Front / Back で塗りつぶした図形を前後に移動できる。
- Blocks
- Block は illustrator のグループ的な物だが、Block 本体と複数の References があるのが違う。
- 図形を選択してから BC を押す、または Block > Create from selection で Block 作成。
- Reference point と名前を入力すると Block が作成され、既存の図形が Reference と入れ替わる。
- ライブラリ
- View > Library Browser
- ドラッグすると現在の図にコピーされる。
- うまく見えない時は見えないレイヤが無いか調べる。
- 新しくコピーする時必要に応じて自動的に適当なレイヤが追加される。
- Layout (Pro 版)
- 印刷時にワクをつける機能
- Layout Block (印刷紙テンプレート) に枠を描き、Viewport で図を追加する。
- Block > Add Layout Block: Layout Block 追加。
- Draw > Add Viewport: Layout Block に追加する矩形を選択。
- 等角投影図
- 予め正投影図 (三面図) を描いておく。
- 一面を選ぶ (例: 上面図)
- Modify > Isometric Projection (PJ)
- 一番奥の点をReference Point として選ぶ。
- アイコンで上面を選ぶ。
- 適当な場所をクリックすると、上面を投影した図が置かれる。
- Reference Point で一番奥の点が重なるように他の二面も同じように置く。
- 正投影図を写した斜めの三面ができるので、あとは手動で立体にする。