Windows 上で OLPC 開発の開発をするに当たって、現実的な策はエミュレーター上で Fedora7 を動かす事です。公開されている VMWare のイメージを使うのが最も簡単だと思いますが、OLPC の開発には大量のディスクスペースが必要で一筋縄ではいかなかったので、その辺のコツを書きます。
VMWare player の入手
まず vmware player をインストールします。ダウンロード元はこのあたり。
次に、VMWare 用の Fedora7 を探します。私は以下を使いました。解凍には http://www.7-zip.org/ が必要です。
VMWare の起動
f7.vmx をダブルクリックして開始。user/passwd を bagside としてログイン。自分のアカウントを作ったりする。
VMWare ディスクの拡張
用意されているディスクが 4G とちょっと足りないので、自分で新しい仮想ディスクを作ります。この設定は休止状態では無く、仮想イメージをシャットダウンしてからやった方が良いと思います。vmware player ではディスクが作れないので、qemu 付属のツールを使います。
> qemu-img.exe create -f vmdk fedora-ext.vmdk 10G
それから以下の設定を f7.vmx ファイルに追加します。これでディスクが接続されます。
# Additional IDE disk image, size 10Gb ide0:0.present = "TRUE" ide0:0.fileName = "fedora-ext.vmdk" ide0:0.mode = "persistent" ide0:0.startConnected = "TRUE" ide0:0.writeThrough = "TRUE"
最近の Linux では、Logical Volume Managiment (LVM) という仕組みを使って、物理ディスクをまたがって既存のパーティションを拡張する事が出来ます。上記で設定した新しい仮想ディスクは sdb として認識されるので、メニューの System - Administration - Logical Volume Managiment でパーティションを作ります。
- Tools - Initialize Block Device - /dev/sdb
- Add to Existing Volume Group - VolGroup00
- 左側のボリューム選択画面より。
- Volume Groups - VolGroup00 - Logical View - LogVol00 (/ がマウントされている)
- Edit Properties
- Size を最大にする。
すると不思議な事に既存のパーティションが 10G 程増えて広々と使えます。
補足
この後は http://wiki.laptop.org/go/Sugar_on_Fedora_7 を参考に Sugar をインストールすれば OLPC 開発環境の出来上がりです。時間はかかりますが簡単です。また、VMWare player も Fedora も最初に私が使い出した頃に比べて格段に良くなりました。前は IPv6 の設定があったり、マウスがちゃんと動かなかったり大変でしたが、今なら結構お勧めです。
追記
Korakurider さんのご指摘を受けてちょっと修正しました。(2007-10-27)