言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

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関西大学 Squeak ワークショップ

喜多先生のお誘いにより承諾した関西大学での Squeak ワークショップが終わる。学生数 60 弱という今までにない大量の学生数で、当初おっかなびっくりだったが、元々パソコンに強い学生が多くて基本的な操作の説明自体はスムーズに行った。

ただ、まだまだ場慣れが足りないのか慣れて来て自分の要求が高くなってるのか、自分の理想とするワークショップ像とは程遠い仕切りで、色々反省する点が多かったです。スミマセンでした。Squeak のバグとも大量に出会ってしまった。

  • 原因不明のハング。これは原因不明なのでどうしようも無い
  • セーブ中に固まる。学生が指定以外の場所に保存しようとして発生した。固まるのは仕方ないにしてもエラーの出し方が不適切で(alt + . でデバッガを開けると inform: で止まっているのに画面上にはノーティファイアが出ていない)、フォルダの位置がおかしい事に気づきにくい。また、権限はあるのにフォルダの位置がおかしいくらいでエラーはおかしい。
  • ペイントツールを使っていてペイント対象が消え操作不能。これも再現不能(学生が無意識に行った操作なので)。二人ほど。
  • BookMorph で「ページを開いたときに起こす動作」が起こらない。
  • 検索で取り出したビューワの変数タイルに代入できない。

60人も居たので丁寧にフォローしにくい部分があるのだが、やはりバグの為直交性に欠ける操作を強いられてしまい(出来るはずと思われる事が出来ない)、想像力を伸ばすどころかショボーンとさせてしまう事にもなってしまっているのが残念。

あと、Drive A Car のような感じで全員同じ物を作るカリキュラムで、スクリプティングやプレイヤ変数、All Scripts Tool 等を活用した作品を作る時間をとらないと、この人数では必要な物だけマンツーマンで教えてゆくという事が不可能だった。当たり前だが。

作品は短時間の中で本当に素晴らしい物が出来上がりました。やっぱり中には etoys は技術よりネタで勝負だという事を直感的に分かる学生がいて、こちらの教える技術関係無く面白い物を作る。一方では自由制作で戸惑う学生も多い。前半の基礎編では気にならなかったが、自由制作の進め方というのは難しい。三時間あってもその三時間を集中するには相当の技術が要るのだ。こういう短時間で実現可能性のあるゴールを設定して、実行する技術を etoys のワークショップでもっと強調すべきなのかな。どうだろう。