言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

Twitter: @propella

ハマラナイ仕事

たまにはハマる仕事がしたい。没頭できて、時間を忘れて、達成感のあるような。型に嵌った仕事と言うのは嫌われがちだが、実はとても楽しくて充実感があって、精神衛生上良いのでは無いかと思う。残念ながら現実はそう上手くいかず、明日も分からぬその日暮らしなのでなかなか嵌ってられない。

確定申告の書類を集めて種類分けにきっかり153分かかったわけだが、こういう年に一度しか起こらないようなイベントも性質が悪い。中途半端に型に嵌っているが、記憶力が悪いせいか一向に能率が上がらない。であるからして僕は3年程前から確定申告にパソコンを使うのは辞めていた。毎度忘れてしまうソフトの使い方を覚えたり excel のマクロを凝るよりもレシートをホッチキスで留めて電卓をたたく方が速いと気づいたのだ。

だけど今年はちょっとだけ凝って、テキストファイルに作業の手順を詳細に書いて、経過した時間を記す事にした。こうすれば来年同じ事をするときには、この時間よりもうちょっと早く頑張ろうという気になるだろう。テキストファイルは検索がしやすく、このメモを無くす事は無いだろう。はやく自分で計算をしなくて良いほど偉くなりたいものだが、成れなかった場合にメモを見ながらやると、まるで昨日も同じ仕事をしていたような能率を得られるに違いない。多分。

と、ここまでこの文章を書くのにバーガーを食べながら22分経過。時間を計るのって面白いなー。上手く言えないけど、この面白さの秘訣は時間を計る事にあるのじゃなくてテキストファイルに定着出来る事にあるのじゃないかと思う。生み出した情報の価値は後で再利用する時に始めて生まれる。ちなみに、テキストファイルに書くお陰で、僕が『再利用』という単語を入力するのは今年に入って14回目である事が瞬時に分かる。価値と言うほどの事でもないが、記憶力の無い自分にとってこういうのは非常に助かる。知的で難しい仕事を、単にハマる仕事に変える事が出来る(ここまで32分経過)。