言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

Twitter: @propella

阿部さん、HP-Squeakers、高槻

今週は阿部さんが関西にやってきた。昨日は旧龍池小学校での HP-Squeakers(Squeak を使った社会貢献を始める日本 HP の方々)の勉強会。今日は単なるオフの日という事で僕の観点倉庫へ。

HP-Squeakers では、僕は単にお邪魔しただけだったのですが、京大での Squeak の具体的な取り組みを伺ったり、大人相手のワークショップがどのように進められるかが分かったり非常に勉強になりました。龍池小学校は京芸時代に展覧会で来て以来だったのですが、過去にタイムスリップしたかのような重厚な木造教室でコンピュータの取り組みが行われているのが面白い。

帰りに阿部さんをお連れしてアートスペース虹での岡田一郎の個展へ。空中に浮かんだ空き地と穴。『ねじまき鳥クロニクル』な感じの作品。ふらりと入った定食屋では阿部さんの金銭哲学について深く学びました。お金について考えるのは想像力の要る仕事です

今日は数ヶ月ぶりに倉庫へ。地震の後はじめてだったので心配でしたが、作品は倒れる事も無く無事でした。例によって阿部さんに作品の実験台になって貰う。こうして人に作品を見せるのは非常に楽しい事なので、今後も細々とやって行きたいのだが、問題は見せるだけでは段々作品が壊れる一方なので、メンテナンスをしたり、数を増やす事も考えないといけない。今まで騙し騙し維持してきたけど、真面目に今後どうするか考えないといけないな。

その後高槻の誇る文化施設『あくあぴあ芥川』へご案内。この豊かな展示の数々にはご満足いただけましたでしょうか?

群論

早くも頭打ち。やはりこういうのは十代のもう少し早い時代に勉強しておかないと駄目だ。こんな本の最初の方で躓いているのは恥ずかしい限りだが、記録の為に書く。躓き1) A A-1 = A-1 A = E が何故成り立つのか分からない。いや、これはこういう約束だというのは理解できるが、群のほかの定義、例えば AE = EA = A なんかから証明できそうなのに出来ないのがキモチワルイ。躓き2) 巡回群の積表が一通りである事の証明。『一通り』をどう表現すれば良いか?

期待するのはインタフェースとしての群。プログラミングに慣れた頭にしてみれば、群はほんの僅かな状態しか扱う事が出来ない。しかし、操作自体をデータに出来る事や色んな人の計算の工夫が利用出来る事で何かびっくりする結論が生み出せるのでは無いかという期待を抱かせる。

もう一つは、長年の疑問である。ラチェット(一方向回転)の有る機械と無い機械の本質的な差が何かという疑問に答えてくれそうな事。めちゃくちゃな理屈だが、『面白い機械』にはラチェットが必要で、逆に『面白く無い機械』はラチェットが無くて、しかもそれは状態を群で記述出来るというのが僕の仮説。群によって面白く無さが一体何なのか説明できる気がする。