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とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

Twitter: @propella

近況

今年ももうすぐおしまいという事で、私も日本に帰る時のお土産どうしようとか、色々悩む事が多いのですが、実際は何の行動もせず空き時間は全部趣味の電子工作につぎ込んでいます。といえまだ初心者で作っては壊し作っては壊しの段階で、お見せ出来るような物がまだ何も無いのが残念です。

最初の目標として、阿部さんの世界聴診器を独自設計しようと思っています。今まで何度もチャレンジして何度も挫折したのですが、Arduino という簡単マイコンの助けを得てなんとかなりそうです。

世界聴診器というのは電圧の入力を音に変えるという単純なコンセプトなのに、スクイークとつなげると面白い事が沢山出来るという凄いアイデアです。ただ、私は最新のデジタル式のやつの音色が気に入らなくて、自分でいい音のするやつを作りたいとずっと思っていました。音の良し悪しは本来の目的から外れているのですが。。。

イデアの一つは Arduino でプロトタイプを作って、上手く言ったら8ピンのもっと小さなチップで作りたいと思っています。実は http://d.hatena.ne.jp/propella/20081204/p1 のプログラムにアナログ入力を足すだけでそれっぽいのは出来るんだけど、世界聴診器の 5V の時に 5KHz を出すという仕様が難しく、アナログ入力をメインルーチンでやってもタイマを速く回すと入力が上手く動いてくれなくて困っています。ので、どこが悪いのか探している所です。

でも本当にやりたいのは精度が悪くてもアナログ式のやつを作る事です。特に、究極の目標としては、トランジスタ以外の電子部品を全然使わないで、アルミホイルや針金と言った工作材料だけで作れないかと思っています。以前コイルとコンデンサを自作して、鉱石短波ラジオを作った事があります。超巨大なアンテナもつくって、北朝鮮プロパガンダをじっと聞いていました。しかし肝心の鉱石ダイオードが作れず、結局市販の物を使った経験からトランジスタの自作は難しすぎるので当面諦めます。ただ、アナログ回路というのは私の想像を絶する難しさなので、いつになるか分かりません。

あと、タイマ IC にも興味があって、これでアナログ版の世界聴診器を小さく作れないかとも考えています。例えば drawdio http://web.media.mit.edu/~silver/drawdio/ これはタイマ IC を使って鉛筆オルガンを実現する物です。この古くからあるアイデアに drawdio という名前を付けてなんかお洒落っぽい感じにしてしまった発想に感銘を受けて注文してしまいました。