言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

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Winny + BTRON

BTRON! まさにこれだー! Florian さん、有難うございます。BTRON って名前を聞く割に何なのかよく分かってませんでしたが、すっごい野心的なシステムだったんですね http://ja.wikipedia.org/wiki/BTRON 。しかし ID が 16 ビットというのは石器時代のソリューションだ。

パソコンって互換性が大切だから、まさかこういうファイルシステムを持つ OS が今のに取って代わるとは思えないのですが、一つの応用として、Winny のような匿名 P2P ファイル共有空間をストレージとして持つ OS を考えています(単なる wiki のような物でも面白い)。

既にこういう用途ではハッシュが ID として使われていますので、ハッシュをキーにしたハイパーテキストを作れる。この場合リンク先はファイル名ではなくハッシュなので、実際のファイルがネットワーク上にあってもローカルキャッシュにあっても問題無いわけです。P2P 空間上のファイルをどうやってガベージコレクションするのかは謎ですが、ファイルを一旦放流すると修正できず、追加しか出来ないという匿名P2Pファイル共有の特徴は、無名ファイルシステムにぴったりです。

面白い特徴として、ファイルの寿命が社会的に決定されるという事があると思います。つまり、自分だけじゃなくて、他の人からも参照される数の多いファイルは長生きして、誰も見向きもしなくなったファイルは速やかにガベコレされる。この参照数をページランクのように使って、価値あるファイルを見つけ出すのに使う事も出来ます。