言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

Twitter: @propella

反省

ジャイアンなデイビッドに総合レポートを書けといわれたのでシブシブ過去のメールなどを読み返し、この3ヶ月でやった事を纏めている。と、いうかそれをサボってこの日記を書いている。

出来なかったことを先に書こう。野望としては 3D 上で morphic 並の自由度と操作性を持ったユーザインタフェースを構築したいというのがあった。morphic で中ボタンをクリックしていくとどんなウィジェットでも同じように操作出来るでしょう。あれをやりたかった訳。材料としては、デイビッドの作ったオブジェクトを回転/移動するツールは既にあるので、適当に組み合わせるだけで良いはずだ。また、影を使った画期的な UI や、もっとカッコイイウインドウデザインを考えると言ったのだが、これをやると速度が猛烈に低下することが分かってやる気をなくしてしまった。

Croquet のコンセプトとしては、裕福なマシンパワーをどんどん使って次世代のOSを作ろうという事だが、貧乏性な僕はどうも遅くなる事が生理的に受け付けられない。

と言う事で現実逃避的に始めたのが ODECo だ、一応 Croquet 上でゲームを作るためという言い訳はあるのだが、Croquet の事は考えず、物理シミュレーションのガチガチの2次元版を作ってしまった。だってこっちの方が速いし、面白いでしょ。片手間に始めたプロジェクトなので完成は早く(それでも思っていたよりはかかってしまったが)着手してから3週間でリリースが出来た。

楽しいデモも出来て、みんな喜んでくれてこれでハッピーと言いたい所だが、こうアルファ版のプログラムばかり量産していても仕方が無い。そう、Skeleton の事。折角書いたコードなんだから、なんとか上手く統合して完成度を上げていかないと意味が無い。Skeleton の難点としては、インストールによってシステムのステップのしくみという大事な所を変えてしまって、そこが Diego に嫌われたという裏話があるのだが、確かにそこは僕も気持ちが悪いところなので、影響の少ない方法を模索している。さすがに ODECo では 3 年目にしてコツが掴めて来て、殆ど etoy 側のメソッドを変更しないし、肝の部分は GUI 関係無いので将来の tweak 化も簡単だ。我ながらすばらしい。