言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

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坊主

本屋に行くと坊主刈りの少年が熱心に本を立ち読みしている。ちょっと横を通りがかるとその少年が突然びくっと動き出したのでわっと身構えてしまった。しかし少年は何も無かったかのように本を読み続ける。覗き見ると、『正しいバッティングのフォーム』とある。読んでるうちに思わず動いてしまったみたい。

買った本メモ。『私だけの仏教』玄侑宗久著。基礎知識用。無だとか空だとか辛気臭い事ばかりブッダは言っていたはずなのに、この絢爛豪華な仏像芸術はいかにしてどこからやって来たのか? ここで私は勝手に、近代の科学対宗教の葛藤というのが、仏教と土着宗教との宗教戦争、そしてその後の融合というモチーフの繰り返しに過ぎないのでは無いかと想像を膨らませる。

これは別の本だが、ナーガールジュナ(龍樹)という古代の偉いお坊さんの教えなどは世の中すべて記号。すべてが言葉で神も仏も実体もなしという現代のバーチャルな毎日にもぴったりな発想で、シンプルで美しい物だったはず。しかし今僕らの知ってるお寺は全然そんな所では無い。これをただの堕落と見るか、より深遠な秘密がそこに隠されていると取るか。