言語ゲーム

とあるエンジニアが嘘ばかり書く日記

Twitter: @propella

空飛んできた。

イアンさんが自家用飛行機に乗せてくれると言うので、ちょっと空飛んできました。最高に快適でした。

この近辺には小さな空港が沢山あって、その一つサンタモニカ空港にイアンさんの飛行機クラブがあります。そこでプロペラ機を借りて遊べるわけです。

飛行機は遠くから見ると大きかったけど、近くで見ると人が乗り込む部分は私の車より狭くて、こんなに小さくて大丈夫か?!と心配になります。前の席にはハンドルとペダルが二組あって連動しています。万が一の時は助手席の人が運転出来るようになっているのです。席に乗り込むとイアンさんが、万が一自分が気を失ったら、ここのレバーを COM2 に合わせて、ハンドルのこのボタンを押しながら、「メーデーメーデーパイロット、イズ、アンコンシャス」と言うように、と私に言いました。えー!!そんな事態が起こったらどうしようも無いじゃないか!

非常事態の際はアムロのように突然見知らぬ機械を操作しなくてはならないのだと使命感に燃えて、イアンさんの動作の動作を凝視して頭の中でシミュレーションを繰り返しながら離陸に備えます。

離陸はあっけなくて、ものの数十メートルも行かないうちにフワっと浮き上がってしまいました。そして優雅に遊覧飛行です。ものすごいスリルを期待していたのですが、あまりにもイアンさんの技術が上手すぎて、普通に車でドライブしている感じです。ただ音がうるさいので会話はマイクを通じて行います。

時折ヘッドホンからは他の飛行機と管制官が会話をしているやり取りが聞こえます。飛行中他にもユナイテッドの旅客機や、同じような自家用機を何機か見かけました。ロサンゼルスはだだっ広くて、遠くまでプール付きの家々が広がっています。写真は良く見えないと思いますが、グリフィス天文台とハリウッドサインも写ってます。

ふと、機体の音が静まり、イアンさんが真面目な顔をし始めました。いよいよヤバイのか!と思ったら目前に滑走路でした。最後はプロペラの出力を下げてゆっくり着陸です。着陸も、地面に付いたかと思えばちょっと行って終わりで、短くてびっくりしました。

旅客機には何度も乗ってるけど、自家用機の体験は全然違う物でした、自分が普段生活している空の上に行く事が出来るというのはかなり目からウロコです。飛行中ずっと宮崎アニメな気分でした。